出発進行!「のりもの」本めぐりへ 展示詳細

※こちらの展示会は終了しました

出発進行!『のりもの』本めぐりへ

はじめに

出発進行!『のりもの』本めぐりへ

「のりもの」は、自分の力で行けないところへ人々を運ぶ道具として、発達してきました。
一口に「のりもの」と言っても、陸、海・川、空ではそれぞれの特徴があります。
陸の乗り物は、最も身近な乗り物です。「歩く」代わりとして使われる自動車や鉄道は、子どもたちにとって、見て飽きることのない力強い仲間でもあります。

海・川の乗り物は、「歩く」ことができない水上を通行する手段です。そして、目の前に広がる大海原を渡る夢は、人々を冒険の世界へと誘い出しました。
空の乗り物は、鳥のように自由に飛びたいという、人類の長年の夢をかなえるものでした。飛行機によって空を飛べるようになったのは、ほんの100年余り前のことです。
ここでは様々な乗り物が活躍する本を紹介します。どうぞ「のりもの」本めぐりをお楽しみください。

出発進行!『のりもの』本めぐりへ

のりものと本の思い出

子どものころから、私がのりものに興味を持っていたのは確かです。自分の記憶にはないのですが、3歳くらいのときでしょうか。親の用事で連れられて待っている間、与えられた手帳に鉛筆で、近所を走っていたトレーラーバスや電車を描いていたそうです。
子ども時代にのりものの知識を吸収したのは本でした。テレビはまだ我が家にはなかった時代です。買ってもらった絵本を、何回も何回も読んだのでしょう。絵や文の一節は、いまでも覚えています。小学生になると図鑑類です。それから学習漫画も愛読書でした。また、木や金属の素材パーツをネジで自由に組み立てる工作おもちゃが好きで、本と見比べながら、よくのりものを作っていました。
私が交通博物館に勤めたときに、のりものの初歩知識を持っていたことは、仕事上便利でした。でもそれよりも、子どものときに目と手を使ってのりものに親しんだことで、自分で調べ、自分で作る楽しさが身についたことの方が、有意義だったと思っています。

佐藤美知男(財団法人交通文化振興財団 専任学芸員、本展示会監修者)

出発進行!『のりもの』本めぐりへ

展示の構成

  • 鉄道
    鉄道の始まり、蒸気機関車、路面電車、地下鉄、新幹線、駅、鉄道の駅、変わった電車、鉄道と作家たち

  • 人力から風力へ、大航海時代、汽船の登場、船にまつわる発明・発見、漂流・事故、働く船、生活とともに、あこがれて、いざ冒険へ、ぼくは海賊、船に猫、みんなで乗りたい、船と作家たち
  • 自動車
    自動車の始まり、日本の自動車、マイカーとスーパーカー、事故・社会問題、交通ルール、これからの自動車、みんなで乗りたい、働く自動車、作りたい・運転したい、自動車と作家たち
  • 飛行機
    鳥のように飛びたい、動力飛行の始まり、ジェット機の登場、飛行機の旅、大空へのあこがれ、空想のつばさ、気球と飛行船のあゆみ、気球、飛行船、ヘリコプターに乗って、飛行機を作る、飛行機と作家たち
  • 特別コーナー
    交通博物館と子どもたち、修学旅行列車、しかけ絵本、乗り物絵本、自転車、宇宙、あの世とこの世をつなぐ乗り物、魔法の乗り物

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