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この「絵本ギャラリー」の展示は、世界の古典的名作絵本を体系的に紹介するシリーズです。館内での展示のみならず、インターネットを通じて英語と日本語で、広く世界の人々に向けても発信されております。それは世界中の公共図書館・美術館においても例を見ない、画期的かつ野心的な企画であると言えるでしょう。
このたびシリーズ第4弾として制作された『江戸絵本とジャポニズム』は、江戸時代の庶民に親しまれた草双紙という絵本の中から10作品を厳選し、その全ページをストーリーと挿絵で紹介したものです。また解説では、当時の庶民文化や社会状況を、多くの図版とともに概観しております。 さらに、これはあまり指摘されてこなかったことですが、江戸絵本の独特な空間処理や表現技法が西洋の絵本画家たちに与えた影響についても、併せて考察してみました。いわゆる「ジャポニズム」と言われるものです。 そして、このようなジャポニズムの影響を受けた西洋絵本が、やがて日本に逆輸入され、大正末から昭和初期にかけて刊行された絵雑誌「コドモノクニ」の画家などに強い影響を与えたことは、私たちにはよく知られているところです。 この「絵本ギャラリー」シリーズが完結する折には、そのような絵本表現を通じての文化の交流や相互の関係性が、「イメージの伝承」という形で益々浮き彫りにされてゆくであろうことを、大いにご期待いただきたいと願っております。 声の出演 |