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第15回国際グリム賞の受賞者決定

【2015-071】

2015年7月1日、大阪国際児童文学振興財団は、第15回国際グリム賞の受賞者が、 カナダ・ウィニペグ大学名誉教授のペリー・ノーデルマン氏(Dr. Perry Nodelman)に決定したと発表した。

国際グリム賞は、児童文学や絵本の研究にすぐれた業績をあげた者、または児童文学や絵本の研究・紹介等の振興に顕著な功績のあった者を顕彰する目的で、1986年に大阪府立大手前高等学校創立100周年記念事業として、同校の同窓会である金蘭会の基金により設置された。その趣旨を推進する大阪国際児童文学振興財団との共催事業として、隔年で実施されている。

同財団ウェブサイトによれば、ノーデルマン氏は、1969年に米国・エール大学でヴィクトリア朝文学についての研究で博士号を取得、1968年から37年間カナダ・ウィニペグ大学の文学部で教鞭をとり、名誉教授に就任した。国際的な児童文学および絵本の優れた研究者であり、多くの研究者を育成した。著書『絵本のことば:絵本における語り』(1988)は、絵本研究の先進的な基礎文獻として国際的な評価が高い。英語圏の代表的な児童文学研究誌『児童文学協会誌』等の編集も務め、児童文学理論に関わる論文や書評を数多く寄稿し、児童文学研究の発展に寄与した。また、自身が児童文学作家でもあり、氏が執筆した児童書「マインドスパイラル」シリーズ全4冊は、日本でも翻訳出版されている。

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(2015.08.09 update)