子どもと本の情報・調査

「2015年度全国学校図書館調査」及び「第61回読書調査」結果発表

【2015-103】

2015年11月2日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、「2015年度全国学校図書館調査」及び「第61回読書調査」の結果を公表した。調査結果の一部を以下に記す。

◆2015年度全国学校図書館調査

全国SLAは、1963年以来毎年この調査を行っている。毎年調査される「蔵書」、「職員」、「経費」の3項目に加え、今回は「学校図書館の施設」「児童生徒の読書推進にどんなことを行っているか」「学校司書の職務」「学校図書館のオリエンテーション」の4項目が特設された。

2015年の平均蔵書冊数は、小学校では10,252冊(前年比+651冊)、中学校では11,929冊(前年比+55冊)、高等学校では25,347冊(前年比-177冊)となり、小学校・中学校で増加、高等学校で減少した。児童生徒1人当たりの蔵書冊数は、小学校で26.2冊(前年比+1.8冊)と増加、中学校・高等学校ではそれぞれ、28.4冊(前年比-0.9冊)、32.5冊(前年比-3.6冊)となり、減少した。

学校司書の配置率は、昨年過去最高を記録した高等学校では84.6%(前年比-4.9%)と減少した。小学校では68.1%(前年比+5.4%)、中学校では73.2%(+4.0%)と増加している。

また、2014年度決算の平均図書購入費は、小学校54.5万円(前年比+1.8万円)、中学校は74.3万円(前年比+0.5万円)、高等学校は86.4万円(前年比+4.4万円)となり、全校種で増加した。

◆第61回読書調査

全国SLAは、毎日新聞社と共同で、全国の小・中・高等学校の児童生徒の読書状況について毎年調査を行っている。毎年調査される「5月1か月間に読んだ本の冊数」「読んだ本の書名」「5月1か月間に読んだ雑誌の冊数」「ふだん読んでいる雑誌名」の3項目に加え、今回は、どんなことにどれくらい時間を使っているか、わからないことを何で調べるか、調べた内容が正しいかどうか確かめているか、どんなマンガを読むか、マンガの本を読んでどんなことがあったかについて、調査が行われた。

2015年5月1箇月間の平均読書冊数は、小学生は11.2冊(前年比-0.2冊)、中学生は4.0冊(前年比+0.1冊)、高校生は1.5冊(前年比-0.1冊)となり、全体的に読書冊数に大きな変化はみられない結果となった。

また、5月1箇月間に読んだ本が0冊である「不読者」の割合は、小学生は4.8%(前年比+1.0%)、中学生は13.4%(前年比-1.6%)、高校生は51.9%(前年比+3.2%)となった。中学生は減少したが、小学生および高校生は増加している。

「2015年度学校図書館調査」および「第61回学校読書調査」の結果と分析は、機関誌『学校図書館』2015年11月号に掲載されている。また、「第61回学校読書調査」の詳細なデータは、2016年3月に発行される『読書世論調査 2016年版』(毎日新聞社刊)に掲載される予定である。

Ref:

  • 2015度学校図書館調査報告、第61回学校読書調査報告(特集 '15子どもの読書と学校図書館の現状)/ 全国SLA研究調査部 『学校図書館』(通号 781) [2015.11] 請求記号:Z21-148
  • 全国学校図書館協議会 > 図書館に役立つ資料 > 「2015年度学校図書館調査」の結果
    http://www.j-sla.or.jp/material/research/2008-2.html
  • 全国学校図書館協議会 > 図書館に役立つ資料 > 「第61回読書調査」の結果
    http://www.j-sla.or.jp/material/research/54-1.html
  • 国際子ども図書館 > 子どもの読書活動推進 > 子どもの読書活動に関する調査一覧 > 学校図書館の現状に関する調査
    http://www.kodomo.go.jp/info/research/school.html
(2015.12.20 update)