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「IBBY障害児図書資料センター2017年推薦図書」日本の推薦図書決定

【2016-082】

国際児童図書評議会(IBBY)は、障害の有無に関わらず全ての子どもたちが読書を楽しむことを目的に、IBBY障害児図書資料センターを設立し、2年に1度、各国の支部から推薦本を募り、その中で特に優れた数十冊を選び、推薦図書リスト“Outstanding books for young people with disabilities” (IBBY障害児図書資料センター推薦図書)として発信している。

日本国際児童図書評議会(JBBY)は、7月17日、国際子ども図書館で開催された国内選考会において、「IBBY障害児図書資料センター2017年推薦図書」に推薦する8作品を決定し、8月1日に発表した。選考委員は、さくまゆみこ氏(翻訳家、青山学院女子短期大学教授)、林左和子氏(静岡文化芸術大学教授)、村中李衣氏(児童文学者、ノートルダム清心女子大学教授)、山田真氏(小児科医)の4名が務めた。推薦された8作品は以下の通り。

・カテゴリー1:配慮(スペシャルアプローチ)
=特別な配慮を必要とする子どものために制作された図書
『手で見る地震と津波』(岩崎清 作、NPO法人視覚障害者芸術活動推進委員会)
『布の絵本 かくれんぼ』(青木アサミ 作、布の絵本コスモス)
『布の絵本 こんこんくしゃんのうた』(野口光世 デザイン、ぐるーぷ・もこもこ)

・カテゴリー2:共に(ユニバーサルアクセス)
=障害の有無に関わらず、全ての子どもたちが楽しむことのできる一般市販絵本
『きょうのおやつは かがみのえほん』(わたなべちなつ さく、福音館書店、2014年、ISBN:978-4-8340-8123-7、当館請求記号:Y17-N14-L884)
『あさになったのでまどをあけますよ』(荒井良二 著、偕成社、2011年、ISBN:978-4-03-232380-1、当館請求記号:Y17-N12-J14)
『恋ちゃんはじめての看取り――おおばあちゃんの死と向きあう』(シリーズ名:いのちつぐ「みとりびと」1、國森康弘 写真・文、農山漁村文化協会、2012年、ISBN:978-4-540-11265-2、当館請求記号:Y5-N12-J67)

・カテゴリー3:理解(ポートレイト)
=障害について描かれている本
『あんちゃん』(高部晴市 作、童心社、2013年、ISBN:978-4-494-00269-6、当館請求記号:Y17-N13-L273)
『ちょっと不思議な絵本の時間 おとなが読みあう語りあう』(NPO法人Re~らぶ 編、かもがわ出版、2015年、ISBN:978-4-7803-0775-7、当館請求記号:EG61-L272)

JBBYでは、バリアフリー絵本に対する理解を深めることを目的として、これらの作品の巡回展を国内各地で開催している。国際子ども図書館においては、2016年8月16日から9月4日にかけて、「世界のバリアフリー絵本展2015-国際児童図書評議会2015年推薦図書展」を開催し、2015年の推薦図書リストに収録された、手話付き絵本、さわる絵本、やさしく読める本、障害が描かれている本など、世界21か国から選ばれた50作品が展示された。

Ref:

(2016.09.26 update)