子どもと本の情報・調査

2016IASL東京大会

【2016-085】

国際学校図書館協会(International Association of School Librarianship: IASL)の第45回年次大会が、2016年8月22日(月)~26日(金)に東京の明治大学駿河台キャンパスで実施された。大会テーマ「デジタル時代の学校図書館」の下、30か国から約300名の学校図書館員や研究者などが参加した。

22日の開会式では、銭谷眞美大会組織委員長(全国学校図書館協議会会長)から挨拶があり、大会を通じて国際的な人的ネットワークが築かれ情報交換が行われることの意義が述べられた。

大会では、24日を除く各日に、国内外の講師による基調講演が行われた。22日の開会式後に行われた基調講演「本と言葉と図書館」で、阿刀田高氏(小説家、山梨県立図書館長)は、図書館を構成する施設、本、人(図書館員)の3要素のうち、人が最も大切であるとして、図書館員の役割の重要性を強調した。阿刀田氏はまた、「だじゃれ」のような言葉遊びの文化に幼いころから親しんできたことが自らの本好きの素地となっていると述べ、日本ではそのような言葉遊びが非常に発展していることを紹介した。

基調講演に引き続いて行われる分科会では、研究報告や実践報告(計40件程度)において各国の学校図書館の状況が報告された。たとえば、米国の研究者によるブラジルの学校図書館の現地調査、あるオーストラリアの学校図書館における多種多様な人々との対話イベント「ヒューマンライブラリー」導入の紹介、日本の司書教諭教育におけるメタデータ教育に関する研究、など様々な発表があった。

23日には、ゲストスピーカーとして落語家の立川志の春氏が登壇し、「転失気(てんしき)」、「動物園」などの落語を英語で口演した。 24日は、終日、学校図書館等訪問があり、参加者は六つのコースに分かれて見学を行った。国際子ども図書館も国内外の見学者を受け入れた。 26日の閉会式では、2017年の年次大会主催者から、開催地となる米国カリフォルニア州ロングビーチの紹介があった。

Ref:

(2016.09.29 update)