第6代目児童文学大使(National Ambassador for Young People’s Literature)がジャクリーン・ウッドソンに決定(米国)

【2018-005】

2018年1月2日、ジャクリーン・ウッドソン(Jacqueline Woodson)が、米国の第6代目児童文学大使(National Ambassador for Young People’s Literature)に指名された。

児童文学大使は、生涯にわたる識字能力、教育、子どもの生活の発展と向上における、児童文学の重要性を示す目的で、2008年に創設された。米国民、または米国在住の作家・画家で、児童文学に大きな貢献をしただけでなく、読書推進のために、積極的かつ定期的な活動を行える者の中から、選定委員会の推薦に基づき、米国議会図書館長が隔年で指名する。

ウッドソンは2014年に、“Brown Girl Dreaming” で全米図書賞児童文学部門を受賞した。1970年代のブルックリンを舞台に、大人になりつつある四人の少女を描いた “Another Brooklyn” は、2016年に同賞フィクション部門の最終候補に選ばれている。

ウッドソンは就任にあたり、自らの力と世界を変える読書の力について若い人たちに考えてほしいという願いをこめて、児童文学大使としての活動方針を「読書=希望×変化」であると述べた。また、「私たちは読書によって、現実では会うことのない人や場所、考えに触れることができる」と語っている。ウッドソンは、2018年から2020年までの任期の間、読書推進の支援が十分に受けられない地域を訪れたり、拘置所にいる若者が自分の物語を語る手助けをしたりすることを希望している。

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(2018.01.22 update)