国際子どもの本の日

【2018-019】

国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People: IBBY)は、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日である4月2日を「国際子どもの本の日」(International Children’ s Book Day)と定め、世界各地で様々なイベントを開催し、読書推進および子どもの本への関心を呼びかけている。1967年からは、IBBY加盟国が毎年順番にポスターとメッセージを作成し、世界の子どもたちに届けている。

2018年はラトビア共和国がポスターとメッセージを担当した。絵本作家でアニメーション作家でもあるレイニス・ペーテルソンス(Reinis Pētersons)がポスターを描き、詩人で作家のイネセ・ザンデレ(Inese Zandere)がメッセージを作成している。

IBBY日本支部である日本児童図書評議会(Japanese Board on Books for Young People: JBBY)は、各国がつくる世界共通ポスターとメッセージの日本語版を作成し、国内の図書館等に配布している。今年のメッセージは翻訳家の原田勝氏によって邦訳され、JBBYのウェブサイト上で閲覧可能となっている。イネセ・ザンデレは、“The small is big in a book”(本の中では、小さいものが大きい)と題したメッセージのなかで、「子どもの本は、小さな人の大きな願いや生きる力を後押ししてくれる魔法です。本は子どもたちに生きる勇気を与えてくれるのです。」と語っている。また、国際子どもの本の日に伴い、毎年「子どもの本の日フェスティバル」を開催しており、2018年は3月24日および25日に開催された。小学生を対象にしたワークショップや科学あそび等のイベントのほか、世界の子どもの本やバリアフリー児童図書の展示等が行われた。

また、IBBYは1月、2018年国際アンデルセン賞(ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞)のショートリストを発表しており、受賞者は3月26日にボローニャ・ブックフェアの会場にて発表される。日本からは、作家部門に角野栄子氏が選ばれている。

Ref:

(2018.03.26 update)