2019年IBBY選定バリアフリー児童図書、日本の推薦図書8作品決定

【2018-041】

日本国際児童図書評議会(JBBY)は、2018年2月21日に行われた国内選考会で、JBBY会員や出版社から寄せられた約80の候補作品の中から、推薦図書リスト「2019年IBBY選定バリアフリー児童図書」(2019 IBBY Selection of Outstanding Books for Young People with Disabilities)に推薦する8作品を選出した。選考委員は、柏原順太氏(編集者・小学館チーフプロデューサー)、さくまゆみこ氏(翻訳家)、林左和子氏(静岡文化芸術大学教授)、村中李衣氏(児童文学者・ノートルダム清心女子大学教授)、山田真氏(小児科医)の5名がつとめた。選出作品は以下のとおり。


『布の絵本 モグモグぱっくん』(てのひらの会)

『さわるめいろ2』(村山純子 著、小学館、2015年、ISBN:978-4-09-726575-7、当館請求記号:YT1-L271)

『はっぱ もり やま』(あだちひろな 作、自主制作)

『このあいだになにがあった?』(佐藤雅彦、ユーフラテス 作、福音館書店、2017年、ISBN:978-4-8340-8336-1、当館請求記号:Y17-N17-L415)

『夏がきた』(羽尻利門 作、あすなろ書房、2017年、ISBN:978-4-7515-2830-3、当館請求記号:Y17-N17-L550)

『まるさんかくぞう』(及川賢治、竹内繭子 作、文溪堂、2008年、ISBN:978-4-89423-587-8、当館請求記号:Y17-N08-J661)

『ごはん』(平野恵理子 作、福音館書店、2015年、ISBN:978-4-8340-8166-4、当館請求記号:Y1-N15-L236)

『ともだちのときちゃん』(岩瀬成子 作、植田真 絵、フレーベル館、2017年、ISBN:978-4-577-04574-9、当館請求記号:Y8-N17-L661)


IBBY選定バリアフリー児童図書は、IBBYが、障害の有無にかかわらずすべての子どもたちが読書を楽しむことを目的に作成している推薦図書リストである。隔年で各国支部から、障害児の読書に配慮した本や障害を理解するための本の推薦を募り、この中から特に優れた数十冊が選ばれ、リストに掲載される。

JBBYは、IBBY選定バリアフリー児童図書に選出された図書について、2003年から「世界のバリアフリー絵本展」として、国際子ども図書館を含む国内各地で巡回展示している。2018年4月から名称を「世界のバリアフリー児童図書展」と改め、2017年に世界21か国から選出された推薦図書50作品を展示する。日本からは5作品が選出されている。

Ref:

(2018.05.21 update)