アイルランドの五代目 Laureate na nÓg(若者のローリエット)は Sarah Crossan に決定

【2018-056】

2018年5月17日、アイルランドの子どもの本の優れた作家・画家に隔年で授与される称号 Laureate na nÓg(若者のローリエット)の五代目について、Sarah Crossan に決定したと、アイルランドのアーツ・カウンシル(Arts Council)が発表した。「若者のローリエット」は、アイルランドにおける児童文学の振興や、国内外のメディアの関心を児童文学に向けることなどを目的として、アーツ・カウンシルが主催する。子どもから大人まで、多くの人と積極的に関われる者が選ばれ、2年の任期の間アイルランド各地のイベントに参加する。「ローリエット」は桂冠詩人(Poet Laureate)に倣ったもので、英国、オーストラリアでは「子どものためのローリエット」が選出されている。「na nÓg」は、アイルランド語で「若い人」を意味する。

Crossan は、2013年に “The Weight of Water” で、第一作目の児童書を対象とする CBI Eilís Dillon Award を受賞した。2016年には、“One” で、カーネギー賞とCBI最優秀児童図書賞を受賞した。どちらの作品も、一人称の詩で綴られている。

Crossanは「わたしたちは詩人」(#WeAreThePoets)というテーマを掲げ、2020年まで活動する。彼女は、ローリエットとして、子どもが自分の気持ちを詩で表すよう働きかけたり、社会から疎外されたコミュニティとともに活動したり、他の作家と共同のワークショップを開催したいと述べている。

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(2018.06.25 update)