第14回馬海松(マ・ヘソン)文学賞(韓国)

【2018-095】

2018年9月14日、第14回馬海松文学賞授賞式が開催された。同賞は、方定煥(1899-1931)と共に朝鮮の児童文学運動の先駆を担ったとされる児童文学作家、馬海松(1905-1966)の業績を称え、児童文学の発展を支援するために2004年に韓国の出版社「文学と知性社」が創設した。公募により、未発表の創作児童文学の中から優れた作品に対し授与される。

第14回の馬海松文学賞には、児童文学作家황지영(Hwang Jiyoung)氏の『리얼 마래』(リアル・マレ)が選ばれた。この作品は、自分の成長記を出版した母親と、ネット上に育児日記を公開してきた父親のためにプライバシー侵害を受けた12歳の少女、マレの物語である。審査員からは「新鮮な問題意識と安定した文章力、しっかりした構成力のある頼もしい作品」と評価された。

Ref:

(2018.09.25 update)