2010年9月16日、英国図書館(British Library: BL)では、リニューアルされた学習センターHarry M Weinrebe Learning Centreがオープンした。 今回の改修は、民間の基金等からの寄付50万ポンドによって実現した。拡充された施設には、生徒一人一人のためのパソコン、電子白板、最新の音声映像機器が備えられ、テレビ会議システムを使えば、学校にいながらワークショップに参加したり、キュレーターによる解説を聞いたりすることも可能である。
主に11~19歳を対象とする英国図書館の学習プログラムには、毎年、約17,000人の生徒のほか、教師、大人の学習者、家族が参加している。ワークショップやキュレーターによる講演、ツアーを通して、学習者は一次資料を使い、自身の調査スキルを高めることができる内容となっている。11月12日には英国図書館で新しい展示Evolving English: One Language, Many Voicesが始まる予定で、それに合わせてさまざまなワークショップや学習セッションが準備されている。
英国図書館では文献のデジタル化が進んでおり、生徒や教師に対して、学びをより深めるために、電子化された一次資料をどのように使っていけばよいか示していくことが今後の課題だという。
同じく9月16日、米国では、米国博物館・図書館情報サービス機構(Institute of Museum and Library Services: IMLS)と、John D. and Catherine T. MacArthur 財団が、全米の30の図書館・博物館を対象に、ヤングアダルト向け学習ラボ開設のために、総額400万ドルを助成することを発表した。
この学習ラボは、全米の博物館・図書館ネットワークの一部となり、若者と科学、技術、工学、数学を効果的に結び付けることができるよう、研究に基づいた最良事例を実践し、デジタルメディア及び従来のメディアへ触れることで、創造性や批判的思考を育むことができる空間を目指している。また学習ラボへはオンラインのソーシャル・ネットワークを通していつでも、どこからでも参加可能になる予定である。
2009年7月には、MacArthur 財団等の助成によって、シカゴ公共図書館ハロルド・ワシントン図書館センターに、高校生向け学習ラボ YOUmedia が設立された。YOUmedia では、何千冊もの本に加え、100台を超えるパソコン、録音スタジオ、カメラ、ビデオカメラ、写真編集用ソフトウェアなどデジタルメディアのスキルを高めることのできる様々な機器が無料で利用でき、放課後や週末には約500人が訪れる。今日アメリカでは、理数系の分野での点数の低下が懸念されており、生徒の科学的リテラシーは、先進30か国中21位となっている。今回の助成支援は、オバマ大統領の科学技術工学数学(STEM)教育振興キャンペーン"Educate to Innovate"を受け、YOUmedia の成功に倣って企画された。助成の対象となる施設は、公募により決定し、応募方法は2011年に発表の予定。