学校図書館との連携による学習支援プロジェクト

近年、調べ学習の増加や子どもの読書活動推進の取り組み等により、図書館の学習支援機能の強化や公共図書館と学校図書館との連携協力の強化が求められています。国際子ども図書館は、「子どもの読書活動推進支援計画2010」に掲げた、学校図書館への支援の取組みの一つとして、公共図書館と学校図書館との連携協力のモデル事業「学校図書館との連携による学習支援プロジェクト」を実施しました。
プロジェクトの記録を、以下に掲載しています。成果をまとめた報告書は、「国際子ども図書館調査研究シリーズ」として刊行しました。平成24年10月1日に報告書刊行に伴う講演会を開催しました。

プロジェクト概要

目的

学習用ブックリストの作成・活用・評価等に関する情報を提供することを通じて、公共図書館と学校・学校図書館との連携協力を促進する。

期間

平成22年度~23年度

内容

教科学習に役立つ学習用ブックリストの作成・活用・評価を、研究者(プロジェクト主査)、学校教員(授業者)、学校図書館員(学校司書)、公共図書館職員(国際子ども図書館職員が公共図書館職員の役割を担当)の4者が協働して行います。実際の協働作業を通じて、学習用ブックリストの作成手順や授業に役立つ本の選書基準など、学習用ブックリストを効果的に作成する方法を探ります。

成果

プロジェクトの実施記録と考察をまとめた報告書は、「国際子ども図書館調査研究シリーズ」として刊行しました。

プロジェクト主査

鎌田和宏氏(帝京大学文学部教育学科・教職大学院教職研究科 准教授)
プロジェクトの監修をしていただいています。

平成22年度の活動

プロジェクト1年目は、東京学芸大学附属竹早中学校1年生 社会科地理「日本の諸地域調べ」の単元で、学習用ブックリスト作成・活用・評価を行いました。

平成22年度の活動概要(PDF形式:327KB)

実施期間

平成22年12月~23年3月

プロジェクト協力者

荒井正剛氏(東京学芸大学附属竹早中学校 教諭)
岡島玲子氏(東京学芸大学附属竹早小・中学校 学校司書)

平成23年度の活動

プロジェクト2年目は、公立学校2校で、学習用ブックリスト作成・活用・評価の実践を行いました。また、最終年のまとめとして、学校図書館で学習支援の経験を積んできた実践者を対象に、効果的な授業支援のあり方に関するインタビューを行いました。

平成23年度の活動概要(PDF形式:441KB)

大田区立大森東中学校

プロジェクト協力者
小石都志子氏(大田区立大森東中学校 教諭)
教科単元
中学校1年生 社会科歴史「中世のものづくり」
実施期間
平成23年9月~24年1月

荒川区立第三峡田(はけた)小学校

プロジェクト協力者
川島徹氏(荒川区立第三峡田小学校 主任教諭)
吉田香奈子氏(荒川区立第三峡田小学校 学校司書)
藤田利江氏(荒川区教育委員会指導室 学校図書館支援室 主任学校図書館指導員)
教科単元
小学校6年生 社会科歴史「江戸の文化と新しい学問」
実施期間
平成23年8月~11月

学校図書館の実践者へのインタビュー ~効果的な授業支援のあり方とは~

プロジェクト協力者
実重和美氏(松江市立東出雲中学校 学校司書)
村上恭子氏(東京学芸大学附属世田谷中学校 学校司書)
遊佐幸枝氏(東京純心女子中学校 司書教諭)
赤木裕朗氏(相模原市立藤野小学校 教諭)
中山美由紀氏(東京学芸大学附属小金井小学校 学校司書)
実施日
平成24年3月19日(月)

学校図書館実践者へのインタビュー 内容紹介(PDF形式:346KB)

お問い合わせ先

国立国会図書館国際子ども図書館 児童サービス課 企画推進係

〒110-0007 東京都台東区上野公園 12-49
電話:03-3827-2065 FAX:03-3827-2043

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