中高生向け調べものの部屋の準備調査プロジェクト(平成24年度~25年度)

国際子ども図書館では、平成28年2月に、中高生向けの「調べものの部屋」を開室しました。
この開室準備のために、国際子ども図書館では、平成24年度から平成25年度にかけて、「中高生向け調べものの部屋の準備調査プロジェクト」を実施しました。このプロジェクトは、平成22年度から平成23年度にかけて行った「学校図書館との連携による学習支援プロジェクト」の後継であり、「子どもの読書活動推進支援計画2010」に掲げた、国際子ども図書館の学校図書館支援の取組みの一つでもあります。 プロジェクトの記録を、以下に掲載しています。成果をまとめた報告書は、「国際子ども図書館調査研究シリーズ」として刊行し、平成26年7月に、報告書刊行を記念した講演会を開催しました。

プロジェクト概要

プロジェクトの趣旨

「調べものの部屋(仮称)」の設置準備、特にコレクション形成の参考にするために、学校図書館のコレクション形成の現状を明らかにし、コレクション形成の効果的な方法等を探る調査研究を平成24年度から25年度にかけて行いました。

期間

平成24年度~平成25年度

研究会

プロジェクト主査
中村百合子氏 (立教大学文学部学校・社会教育講座司書課程 准教授)
委員
青山比呂乃氏 (関西学院千里国際中等部・高等部 司書教諭)
安形輝氏 (亜細亜大学国際関係学部国際関係学科 准教授)
事務局
国際子ども図書館 児童サービス課

成果

プロジェクトの成果報告書を、「国際子ども図書館調査研究シリーズ」として刊行しました。

平成24年度の活動

プロジェクト1年目は、以下の3つの調査を実施しました。

  • 1.文献調査
    学校図書館のコレクション形成及び資料選定に関する文献を調査しました。※次年度も引き続き行いました。
  • 2.学校図書館事例調査
    先進的な学習支援活動を行っている学校図書館を訪問し、学校図書館の実務者からコレクション形成及び資料選定の方法や課題を調査しました。
  • 3.学校図書館の蔵書データの分析調査
    複数の学校図書館の蔵書データを計量的に分析し、先進的な学校図書館コレクションの傾向等を明らかにしました。※次年度も引き続き行いました。

平成25年度の活動

プロジェクト2年目は、以下の3つの調査を実施するとともに、成果報告書を刊行しました。

  • 1.文献調査
    平成24年度に引き続き、学校図書館のコレクション形成及び資料選定に関する文献を調査しました。
  • 2.学校図書館の蔵書データの分析調査
    平成24年度に引き続き、複数の学校図書館の蔵書データを計量的に分析し、先進的な学校図書館コレクションの傾向等を明らかにしました。
  • 3.実務者インタビュー調査
    学校図書館の実務者が持つコレクション形成に関する暗黙知を探るために、また、最終年のまとめとして、平成24年度に実施した学校図書館事例調査の対象館の担当者を集め、グループインタビューを行いました。