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国際子ども図書館主催の展示会のお知らせです。

国際子ども図書館開館記念国際シンポジウム 抄録

第二部 国際子ども図書館開館にあたって−報告と討議− その2

松岡:ここにご出席の方々で、ナショナルセンターをお持ちの国、ナショナルセンターの機能を持つ国の方々に、国立の機関があることの意味を、ご自分の仕事の経験からどういうところで国立のあることの意味を強く感じていらっしゃるか、コメントしていただきたいと思います。

ダス:ナショナル・ブック・トラストは1957年に創設されました。本をインドの言語で提供していく、それらの本が手頃な価格である、そして読書習慣を人々に育成できるような本を出す、さらに読書普及活動をすることを目的に設立されました。現在、年間600の新刊を発行し、19のインドの言語で出しています。ブックフェアを全国で展開し、民間の出版協会などによる地域のブックフェアの開催を助けていましたが、現在は多くの協会が自立して、ブックフェアを主催するようになりました。かなりの本や図書館はありますが、積極的には利用しないので、ブックフェアを主催するのは人々の利用を促進するのに非常に良い役割を果たしています。2年に一回、国際的なイベント、ニューデリーにおけるワールドブックフェアを、それから毎年ナショナルな、国レベルのフェアを州都において行っています。年間を通して地域、地区レベルでのブックフェアもやっています。ナショナル・ブック・トラストは本を手頃な価格で提供し、かなり大きな運動を政府によって展開しています。そして読書普及を学童の間で展開し、国の識字率向上プログラムも展開しています。また、児童文学センターにおける研究と、その調査結果の文章化作業が進んでいます。そして、地方において学校の教師に対してオリエンテーションのプログラムを実施し、小学校でどのように読書室を開設するかということを教えます。子どもが読書の時間をとるということが意図的に行われていないので、それを体系的に教えようというわけです。このキャンペーンは地方においても人気がありますし、都市部などにおいても設置されています。政府系の学校でも読書コーナーがない学校もたくさんあるので、大規模な形でこの運動をしています。また、ナショナル・ブック・トラストでは子どもの文学に関してさまざまな形で月例の会議をやり、図書館員や作家、学校の教師などが参加して児童文学に関する問題についての話し合いをしています。そしてこれらの会議の議事録などを集めて編纂して、全国にプロモ−トしています。

松岡:インドでは一つのパブリッシャーが何ヶ国語もの本を出すことが難しいためナショナルであることの意味が非常にはっきりしていると思います。ナショナル・ブック・トラストの中の子どもセンターがやっている役割、国の大きな規模でやっているブックフェアなどはやはり国でなければできないことだと思います。そういう意味で国らしさというものが発揮されているようです。他の国の方はいかがでしょうか?パットさんは何かナショナルセンターということの意味についてお話しすることはありますか?

パット:私はナショナルな組織について言及したいと思います。そもそも政府が児童図書館を作るというとき、児童図書館とナショナルな機関の結びつきがありました。図書館を作るというアイデアを考えるときに、ネットワーク作りをするべきだと考えたのです。当時、児童図書館員の数は少なく十名以下でしたが、ネットワークを作るべきだと考えたのです。そして児童書すべてを調査して児童図書館にどの本を入れるのが適しているのかということを考えるべきだと思ったのです。つまりナショナルなネットワークを作り、それぞれの経験を交流しどのようにして本を選ぶのか、どのようにして本を読むのか、子どもにどう受け取られているのか、という情報を交換することとしたのです。例えばそこから刺激を受けて雑誌を出版したり、グループブックレヴューをしたり、書評を書いたりということに繋がったのです。また、私のところでも生涯教育、継続普及教育といったものを児童図書館員向けにも行っています。パリのセンターでは納本制度が整い、出版された本すべてを集めています。これは児童書のみならず、出版された本をすべてここで集めています。現在のところ、出版社が資金を出してくれているわけですが、そのもとで、本を集めています。そこに行けば借りることができない場合でも探すことができるということです。日本の状況つまり、「文庫」というものも私どもの参考になりました。私どものナショナルセンターでは他の国立の機関とも連携してやろうとしていて、国内の部分、国際的な部分という二つの意味をもっているのです。

松岡:ナショナルセンターには、一つには国内のいろいろな図書館を繋ぐ役割をしているということ、あるいは納本制度によって、全部の本を見られる場所を確保するということ、外国に対してもその国の国際交流の窓口になるという役割が課せられているということが分かったと思います。アメリカのLCの場合はどうですか?ナショナルセンターという役割について何かあるでしょうか?

ヤーグシュ:パットさんのおっしゃったことについて私のほうからも申し上げたいと思います。議会図書館の児童書センターは他の児童図書館と同じように、図書館に対するサービスをしていますが、図書館のために提供する情報がますます多くなってきています。そして、資金調達というものが私達の仕事の重要な部分を占めるようになってきています。図書館というのは確かに政府の機関ですが、巧みに資金を調達してきました。図書館員が寄付をしてくださる人々に対してプレゼンテーションを行ったり、見学等も提供したりしています。あともう一つ大きく変わったことがあります。この議会図書館のプライオリティが変わったということです。新しい時代が到来して、議会図書館でもデジタル化を大幅に進めています。それに伴い、私達がカバーできる範囲も大きくなり、さまざまなソースを電子的に提供しています。もう一つの変化とは、議会図書館が今や一般大衆にサービスする大きな部門を抱えるようになったということです。二つの機能、一つが研究施設としてのもの、もう一つが観光客を惹きつけるための機能を持って、その方面へのサービスを提供しています。

松岡:国会図書館はそういったアトラクションにはならないかもしれませんが、国際子ども図書館は修学旅行生のアトラクションにはなりうるのではないでしょうか。今ヤーグシュさんがお話しになったように、議会図書館と国会図書館は似通ったところがあるけれど、違ったところがあるので、例えば、募金をするために子どもの本のセクションは非常に有効だということは、ちょっと国会図書館では考えられないことかもしれません。やはりここで、非常に大きな役割、今、ヤーグシュさんがおっしゃらなかったけれど、やっぱりアメリカの場合には公立図書館のシステムが非常によく行き渡っていて、そのシステムの上に議会図書館が成り立って、役割を果たしているといえるのではないでしょうか。 シャリオットさんは、ミュンヘンの国際児童図書館としての50年の歴史に関しておっしゃられることがあるでしょうか。

シャリオット:ミュンヘン国際児童図書館は国立機関です。いわゆる青少年省が資金を出しています。また、ババリア州、ミュンヘン市などが出資しています。これらの資金提供機関が、ドイツの子ども達にどんなことをしているのかと私に質問してきます。それに対してはいろいろな蔵書を充実させているし、それから50万冊の児童文学書、130の言語の翻訳書も集めていると答えます。いわゆる通常の学生向け、あるいは外国の旅行者へのサービスも提供しています。そして、同時にまた、この新しい国際子ども図書館のように幼児向けのプログラム、学校のクラス向けのプログラム、あるいは公立図書館向けのプログラムを提供しています。また、作家別、イラストレータ別、外国の本について、平和についてなどの展示会をテーマ別に行っています。こういった展示会などを通じて、国際的な国と国との繋がりを伝えるものとなってほしいと思っています。児童書は、国際的な児童書、古典的な児童書が日本でも多く翻訳されています。長年にわたって他国の児童書の翻訳ということに対して、日本は非常にオープンな姿勢をとっています。ドイツとフランスとは兄弟の関係にありますが、児童書ということでは交流が必ずしもうまくいっていません。私は、外国の本を展示して、あるいはプログラムを作る事によって、いろいろなことができると思います。また、先生といっしょに学校の子ども達が私たちの読書室、閲覧室へやってきて他の国々の子どもたちと交流することもできると思います。ある時、イタリアの女の子が「ま、私の言葉だわ、読めるわ」と言い、イタリアのセクションからある本を取りだして、皆に読み聞かせていました。他の子達にとって、ドイツ語があまり上手ではないイタリアから来たこの子は、イタリアの本に関しては女王様的存在になったのです。また、こういった学習をとおして、子どもたちは国際的な本の面白さに気づきます。オリジナル版の言語のものがあればその他の国の子ども達も読むことができます。だから、これらの子ども達に本を提供することで、子ども達は世界について学び、国際理解、国際関係ということを学びます。単に本を提供しているだけではなく、子ども達に読書の手助けをして、非常に努力を払っているわけですが、こういった努力の背後に本当に必要なことは、本に関わる人々が何を望んでいるのかに心を砕くこと、子ども達が最高の本を読み、良い考えにふれることなのです。そして、個性、心を発達させることができる、こういったことを読書は果たすことができるのです。国際的なスタッフと仕事をすることは難しいことですが、しかし、国際的な図書の紹介というのは非常に大切であります。これは亀田さんにも是非申し上げたいと思います。蔵書が増えれば問題も増えてきますが、こちらの国際子ども図書館にも是非成功を祈りたいと思います。私どもドイツでの経験に基づいて言えば、私はとても満足しています。小さな妹、姉妹が生まれたようなものですし、世界のどこを見ても、国際的な児童図書が集められているということ、青少年、子ども、そして大人のための蔵書があるというところはなかなかないのです。もし皆様方が司書、先生といった本に関わっている方だったら、この国際子ども図書館は非常に意義のある場所となるでしょう。皆様自身で、スタッフといっしょにプログラムを作ることもできると思います。背後にある精神というのはこういった資料の収集、そして集めた蔵書で何ができるかを考えることが重要です。だから今回私はここへ来て、非常に嬉しく思っています。そして、この図書館の誕生に関わることができて嬉しく思います。

松岡:このドイツの児童図書館は、先ほどにもありましたように、レップマンさんのイニシアティブに始まって、いわゆる国ではなくて、民間から始まったことですが、今は国、州、市が財政的なバックアップをして運営されているということ、そこでは国際ということにたったプログラムが、先生や親たちや図書館に対してできているということで、ユニークな国際的なナショナルセンターとしてよく機能しているようにお話をうかがいました。そこで、亀田さんにお聞きしたいのですが、国際的に資料を集めるということ、ミュンヘンの場合にはその国の言葉のできるスタッフを抱えて、それでも問題が大変多いとシャリオットさんはおっしゃられましたが、これから先、国際的な資料を収集していくことについて何か方策がおありでしょうか?

<資料を収集するということ>

亀田:とても難しい問題です。国立国会図書館では子どもの本だけではなく大人のさまざまな本を収集していて、もちろん各言語が分かるスタッフがたくさんいますが、子どもの本を専門に世界中の本を集めていこうとすると、それこそ、百何十という言語を対象としてとても大変なことだと思います。まず、各国立の図書館とかセンターとかといったところで、自分の国を代表するような本のリストを作っていらっしゃるところもあると思いますが、そういうところからは情報を頂いて、なるべく集めていきたいということもありますし、特にアジアなどではアジアの本を集めるということはとても難しいので、それこそそれぞれ、読書普及に携わっていらっしゃる方々から現地の情報などを頂くというような仕組みを作っていかなくてはならないと思っています。まだそういう仕組みを作るところまでできてはいませんが、いずれ、外国についてはこういうネットワークをフルに活用できるような施策が必要だと思いますし、それは逆に、日本のものを外国に伝えていく上でも必要だと思います。また、日本の中でも日本の本について、外国の本についてそれぞれ専門にしていらっしゃる方がおられるので、そういう方々のお力を借りることを含めて考えていく必要があると思います。

松岡:本を収集するとか情報を集めるということについてIBBYとして何かできることはあるでしょうか。

島 :IBBYという枠組の中でなくても、できることはあると思います。国際子ども図書館は国の機関ですが、NGOと政府ということをあまり分けて考えないで、個人の力を吸収していくことです。最初に松岡さんが国際子ども図書館が何をしてくださるのかと皆さんが思っていらっしゃるであろうとおっしゃったけど、ケネディではないが、「あなたたちは国際子ども図書館に何をしていただけますか」と亀田さんがおっしゃらないと、大変なことになる(笑)。実際にコレクションというのは皆が考えてできるものではないのです。一生かかって一人の人がコレクションをしたら、その人の一生を頂くわけですが、そういうものを頂かないわけにはいきません。頂けばその人のコレクションもずっと生き延びるわけです。そしてその社会のために役に立つわけです。その発想をしてほしいです。そのためには個人が遊びながら50年、60年、コレクションをする人を残しておかなければならないということなのです。そういう人は組織の中にはいないかもしれない。一生うろうろしてコレクションしている、そういう人材が日本にいなくなったら、日本の宝はなくなるでしょう。それから子ども達を世界に放浪させたらいいんですよ。その中で、誰かが生き延びて(笑)すばらしいコレクターになるでしょう。国立国会図書館はそういうコレクションを持っている。たとえば蘆原英了コレクションです。このコレクションを全部国立国会図書館は頂いているわけです。今後毎年誰かが亡くなる時には(笑)資料を頂く、そういう受け手となるぐらいの発声を国会図書館はしなさい、といいたい。それはコレクターが国会図書館にあげようと、彼等に思わせなくてはならないのだから、素敵な国立国会図書館になっていただかないと、ここにはあげたくないと思われかねないから、絶対にあげましょうと、あげたら未来の子どものために使ってくれるだろうと。だからそういう形で日本のコレクター、外国のコレクターもわざわざ日本にくれるかもしれないから、決して望みを捨てないで、どうやって集めようかなどと考えないで、皆さんに助けていただいたほうがいいのです。そのほうがずっと現実的です。どうぞよろしくお願いします。

ヤーグシュ:それはすばらしいアイデアだと思います。うまくいく考えだと思います。というのも、議会図書館でもやっているからです。私どもにも能力には限界があるわけです。かつて、サンフランシスコにある老人が死の床にあったとき、出かけて寄贈してもらえないかと頼みに行きました。人間が重要だといわれますが、大きな組織では個人的にはできないことがあります。皆様方と友人になり、手を差し伸べたいということですね。そうすればできると思います。それが皆さんが満足できるような形になるまでに何杯ものお茶を飲まなくてはならないかもしれないし、時間もかかりますが。

松岡:民間の力と官の力が両方合わさっていくということは21世紀の進む方向として、定まっていることなので、日本の場合は子どもの本の世界ではNGOのほうが先にスタートしてかなり成熟している段階にあるわけだから、この人たちと良い関係を持って、国際子ども図書館が成長していくということがとても大切なことだと思います。それで、国際子ども図書館にはそういうことをよくお願いしたいです。自分の国にナショナルセンターのない国がアジアにはありますけれど、そういう国々とも今亀田さんがおっしゃったように、例えばミュンヘンの国際児童図書館がいわばヨーロッパのセンターであるとすれば、これから育っていく、東京の国際子ども図書館はどちらかというとアジア地域のセンターとして育っていって、両方があいまって情報交換していくことによって、世界を上手にカバーしていくことができるようになれば、理想的だと思うのですが。日本の国際子ども図書館に対して何かおっしゃりたいこと、あるいは提案したいことがあればどうぞ。

ソンブン:皆さん一人一人が個人のポータブルな国際図書館なのです。今ここにいらしているからそうなのです。国際的な側面あるいは教育の過程というのは聞くことです。そして、本日は皆さんは私たちの話を聞きに来てくれたわけです。話を聞く、物語の語り部の話を聞くというのは、昔からの伝統でした。世界中でこのようなことが行われてきたのです。そしていろいろなことをそこから学んできたわけです。我々の祖先から語り継がれさまざまなことを学んできたのです。だから、自分自身で国際活動をスタートすることです。何かを聞いたらそれを広めることです。そして、別の言葉で広めるということです。例えば、私の話を日本の言葉で伝えていいと思うのです。

宋 :ソンブンさんがおっしゃったように、自分が国際化の発信者となることに自信はないのですが、私は3年間東京で、東京子ども図書館からお話会の講習を受け、日本図書館協会の児童図書館員の講座を受けましたし、いろいろなことを勉強させてもらい、とても役に立ちました。それで、国際子ども図書館が各国のアジアのために役に立てるように、私が役に立てることが何かあったら、例えば韓国の絵本を選んだり、贈ったりなどしたいと思います。

松岡:大変力強いお申し出ありがとうございます。近い国でありながら韓国との関係があまり思う通りにいっていませんでしたが、今ここにこうして集まった機会を有効にして、良い方向にいけたらと思います。私も司会者としてではなく申し上げたいことがあります。先ほど亀田さんが、資料を網羅的に集めると言っておられていました。日本では子ども文庫という、NGOが国立に先駆けて始まり、成熟してきていると思いますが、その人たちに逆立ちしてもできないことというのがあります。それが、資料をしっかり集めて保存するということなのです。お金もかかるし、場所も必要であるし、それを管理する人も必要なわけです。彼らは子どもと本を結びつけることは十分にできると思うけれど、例えば古い本をしっかり保存して、勉強をしたいという人のために使うということはなかなか私どもの立場ではできません。戦後の子どもの本を導かれた先達の一人に瀬田貞二さんという方がおられますが、瀬田先生は『落穂ひろい』という子どもの本に関わる人々の歴史を跡付けた労作を残してくださいました。その先生が『絵本論』という本の中で、我が国ではすばらしい仕事がなされてもたちまち忘れ去られて、次の世代へ受け継がれていかないということを嘆いていらっしゃるところがあります。例えば、江戸や明治ならいざ知らず、大正末期から昭和初めにかけて活躍した子どもの本の画家である岡本帰一のことでさえ、作品は散逸し、業績を調べる資料もないということを先生は非常に憤っておられました。昔子どもの頃にあれらの絵をあれほど楽しんだ人々が、今それを忘れる、忘れることに一分の利はあるが、仮にイギリスで百年前の本を年々、代々人々が大事にして今も何百刷めかの新版を刊行しているという事実に照らせば、過去のしかも今日にも通用しうる資産を、弊履のように蔑ろにする、忘恩的進歩とはいったい何であろうか、とおっしゃっていました。例えば何かを調べようとするとすぐ、資料がないということにぶち当たる。それによって、私たちの今の文化の底が非常に浅くなるということがあると思います。そういう意味で国立の図書館ができたからにはそういう資料がちゃんと調べられるようになって、私たち子どもの本を作る側の者たちがいろいろ勉強するときに、それにきちんと答えてくれるような場所になってほしいということを私は一つお願いしておきたいです。それから日本の文庫や子どもの本がこんなに発展してきたのも日本が50年間少なくとも平和であったということが非常に大きかったと思います。日本の青年が誰も外国へ人を殺しに行くことがなくて、日本の国土の中で戦火が交えられることがなかった。皆さんの話の中で、平和という言葉が出てきましたが、国際子ども図書館の国際とは平和ということでもあると私は思います。そういうことに関連して、最後に皆様から一言ずつ頂きたいと思います。言ってみれば国際子ども図書館への、今ここにいらっしゃる皆が何かいい贈り物をしてくださればと思います。