子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−

国際子ども図書館主催の展示会のお知らせです。

※こちらの展示会は終了しました

平成14年国際子ども図書館の第2回展示会は「子どもたちのまなざし−アボリジニの大地から−」と題し、世界最古の原住民であるオーストラリアのアボリジニの子どもの本をご紹介します。

子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−

モーニング・グローリー 撮影:永武ひかる

世界最古の原住民であるオーストラリアのアボリジニでは、祖先の大地や伝統文化を見直しながらこれからの生き方を探ろうと、子どもの本を教育の現場で活用する試みも行われています。
これらの本とあわせて、アボリジニの子どもたちが撮影した写真も展示します。写真は主催者であるワンダーアイズプロジェクトの写真プログラムで実施されたもので、アボリジニの子どもたち自身が撮影した写真です。
かれらの「まなざし」にうつるもの、写真にうつされたなにげない一コマから、子どもたちの暮らしぶりに触れていただければさいわいです。資料と写真にあわせてディジュリドゥやブーメランも展示します。なお、展示会開催期間中に関連イベントも行います。

期間 2002年9月28日(土)~2002年12月1日(日) 9:30 ~ 17:00
(11月1日より16:00まで)
休館日 月曜日及び祝日11/3 11/23、資料整理休館日11/20
会場 国際子ども図書館 3F「本のミュージアム」にて
備考 入場無料

イベントのお知らせ

  • 写真家永武ひかる氏による講演会[終了]
  • 井上隆広氏によるディジュリドゥの演奏会[終了]

[展示されている資料の一部]

子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−

Elsie Jones著 The Story of the Falling Star (1989)
西部地域アボリジニ土地協議会が8年をかけて、パーカンチャのコミュニティの人たちと協力して作成した。写真のコラージュと絵が中心で、言葉は、漫画のように、吹き出しのなかに入れられています。

The Rainbow Serpent (1974) (1976年度オーストラリア児童図書協会賞)
ラフシーはアボリジニの絵本作家で、第一作The Giant Devil-Dingoでアボリジニ的な独特な画風でオーストラリア児童図書界に衝撃的なデヴューをした。彼は絵本作家トレザイスと共作で以下の絵本を出版し、アボリジニの文化の普及に大きく貢献しました。

子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−
子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−

Gracie Greene, Foe Tramacchi, Lucille Gill共著(Tramacchi を除いてアボリジニ) Tjarany Roughtail (1992) (1993年度エヴァ・ポウノール賞)
クカチャの人々に伝わるドリームタイムの物語を英語と原語で記し、ドット・ペインティングで説明しています。また、アボリジニの複雑なキンシップ(親族関係)の分かりやすい解説がついています。

Papunya Schoolのスタッフと生徒による制作
Papunya School Book of Country and History (2001)(2002年度エヴァ・ポウノール賞)
中央砂漠地帯にあるパプンヤの学校のスタッフと生徒が書いたパプンヤの歴史の絵本

子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−
子どもたちのまなざし −アボリジニの大地から−

Oodgeroo Noonuccal著 Bronwyn Bancroft画
Stradbroke Dreamtime (1993)
1972年に書かれた、アボリジニ詩人として高名なウージェルーの本に、画家・挿絵画家、テキスタイル・アーティストとして活躍するバンクロフトが新た に挿絵を描いたもの。ストラドブローク島でのウージェルーの生い立ちの物語とドリームタイムの物語の二部構成。アボリジニの児童書として画期的な作品。