展示会「上野の森をこえて図書館へ行こう! 世紀をこえる煉瓦(レンガ)の棟」小冊子 (表紙) 展示会「上野の森をこえて図書館へ行こう! 世紀をこえる煉瓦(レンガ)の棟」 Let's go through Ueno Forest to the library! A brick building over 100 years old (国際子ども図書館の大階段の写真を上記文章の背景に配置) (国際子ども図書館シンボルマーク) 国立国会図書館国際子ども図書館 International Library of Children's Literature (1ページ) 展示会「上野の森をこえて図書館へ行こう! 世紀をこえる煉瓦(レンガ) の棟」では、国際子ども図書館の建物について、東京都の歴史的建造物に選定されているレンガ棟を中心に、帝国図書館時代の建築意匠や、国際子ども図書館として生まれ変わるまでの建物の歴史を紹介します。 国際子ども図書館は、明治期に帝国図書館として創建された建物を、当時の内外装の意匠と構造を保存・復元しながら、新たな改修や増築をほどこして2000(平成12)年に開館しました。この建物は、帝国図書館時代から「上野の図書館」として親しまれ、図書館に通った文学者たちの作品の中にも登場しています。時代をこえて愛される煉瓦造りの棟の歴史からも、国際子ども図書館の魅力を感じ取ってみてください。 (国際子ども図書館レンガ棟の前景写真を上記文章の下に配置) (2ページ) 【レンガ棟の特長】 国際子ども図書館のレンガ棟は、1906(明治39)年に帝国図書館として建てられ、1929(昭和4)年に増築されたルネサンス様式の建物を、平成になって改修し再利用したものです。ここでは、展示会でも紹介しているレンガ棟の特長の一部を取り上げます。 ※工事写真は、改修の施工を担当した株式会社鴻池組に提供していただきました。 ◆漆喰装飾の復元 平成期の改修工事の際には、経年劣化やこれまでの度重なる改修工事により各所で剥離した漆喰を、高度な職人技によって、帝国図書館創建当時の姿に復元しました。 (2点の写真を配置) ・天井の漆喰装飾を復元する様子(上記文章の右に配置) ・本のミュージアムの天井の漆喰装飾(上記文章の下に配置) (3ページ) ◆免震装置 平成期の改修工事では、歴史的建物の内外装を維持保存しつつ耐震性を強化するため、建物を地盤から切り離し、その間に免震装置を設置しました。 (2点の写真を配置) ・免震装置を設置するため、ジャッキで建物を支え、基礎部分を撤去(上記文章の右に配置) ・免震装置(上記文章の下に配置) (免震装置の写真の下に、写真中の免震装置の位置を示した図と各装置の解説を配置) A:鉛ダンパ― 地震の揺れのエネルギーを吸収し、揺れを早くなくす働きをします。 B:積層ゴムアイソレーター 金属の板とゴムを交互に積み重ねたものです。建物の重さを支えると同時に、水平方向ではバネとして働きます。 (4ページ) ◆本のミュージアムのエディキュール 「エディキュール」とは、上部に三角形の装飾、両脇に柱が配置されている建具を指し、「小さな神殿」を意味します。 両開きの扉が一対ずつあり、開いている左側の扉の中に見えるのは、帝国図書館時代から建物の構造を支えている煉瓦です。100年以上前の赤煉瓦を見ることができる場所は館内でここだけです。 (エディキュールの写真を上記文章の上に配置) (5ページ) 【文学者に愛された帝国図書館】 帝国図書館には、後に文学者として活躍することになる人物が数多く訪れました。帝国図書館にゆかりのある文学者たちを、当時の図書館との関わりに触れつつ紹介します。 ◆芥川龍之介(1892-1927) 大正期を代表する小説家です。作品の主題を理知的な技巧を凝らして描く作風で、才気あふれる短編小説を数多く執筆しました。 晩年の自伝的小説「大導寺信輔の半生」に、主人公の信輔が帝国図書館を訪れる場面があります。 (芥川龍之介の肖像写真を上記文章の左に配置) ◆江戸川乱歩(1894-1965) 日本の推理小説の基礎を築き、その発展に貢献した小説家です。 随筆「映画横好き」によると、映画関係の仕事に就きたいと考えた乱歩は、帝国図書館で映画関連の本を読み、映画についての論文を書いたそうです。 (江戸川乱歩の肖像写真を上記文章の左に配置) ◆宮沢賢治(1896-1933) 岩手県生まれの詩人・童話作家です。東北地方の自然と生活を題材に、詩と童話を多数創作しました。 1921(大正10)年に上京した際には、帝国図書館を度々訪れていました。創作意欲が高まっていた時期で、数多くの作品を書いており、帝国図書館を題材にした作品「図書館幻想」も執筆しています。 (宮沢賢治の肖像写真を上記文章の左に配置) (6ページ) 切り取って組み立ててみよう! (国際子ども図書館レンガ棟の断面図が描かれたポップアップカードの展開図を上記文章の上に配置) (ポップアップカードの展開図の線の凡例を上記文章の左に配置) (ポップアップカードを組み立てた様子の写真を上記文章の右に配置) (裏表紙) <国際子ども図書館での撮影について> ○撮影ができる場所 ・大階段、廊下、ホールなど ×撮影ができない場所 ・資料が置いてある部屋(子どものへや、世界を知るへや、調べものの部屋、児童書ギャラリーなど) 他の人の迷惑にならないように撮影しましょう! ISBN 978-4-87582-890-7 発行 国立国会図書館 2022年3月22日 編集 国立国会図書館国際子ども図書館 〒110-0007 東京都台東区上野公園12-49 TEL 03-3827-2053(代表) URL https://www.kodomo.go.jp/ (リサイクル適性マーク) (国際子ども図書館の内外観の写真6点をページ下部に配置)