スライドは全20ページです。 スライド1 国際図書館連盟(IFLA)児童・ヤングアダルト図書館分科会の紹介 IFLA児童・ヤングアダルト図書館分科会議長 マリアンヌ・マーテンス氏 スライド2 マリアンヌ・マーテンス氏 IFLA児童・ヤングアダルト図書館分科会議長 米国ケント州立大学教授 ・出版社勤務を経て、児童図書館員として働く。 ・米国ニュージャージー州立大学ラトガース校で教鞭を執りながら図書館情報学の博士号を取得。 ・2012年からケント州立大学に在籍、助教授を経て現職。研究分野は若者の識字率向上、図書館の青少年サービス、青少年のための出版、デジタルユース等。識字アプリやゲーム型学習アプリの開発にも取り組んでいる。 ・2021年8月からIFLA児童・ヤングアダルト図書館分科会議長を務める。 スライド3 スライド3は、スライド2の英訳です。 スライド4 マリアンヌ・マーテンスです。 私は米国オハイオ州のケント州立大学で図書館情報学の教授を務めています。 児童文学と青少年の図書館サービスに関するコースを教えており、IFLAの児童・ヤングアダルト図書館分科会議長です。 スライド5 本日は当分科会とその活動について、皆さんにお話しできることをとても嬉しく思っています。 この講演は2部に分かれ、第1部は当分科会と私たちの取組について、第2部は国際子ども図書館からの質問に答えます。 回答は分科会のメンバーにも手伝ってもらいました。 第2部でお話ししていきます。 まず現行のワーキンググループを紹介します。 でもその前に私たちのメンバーを一部紹介させてください。 スライド6 これは最近の四半期会議の時の画像です。 多くのメンバーが参加しオブザーバーも数人いました。 四半期会議は年4回開かれておりオブザーバーの参加も珍しくありません。 皆さんもぜひオブザーバーとしてご参加ください。 メンバー同様に歓迎します。 この日集まったメンバーの国々はカナダ、メキシコ、イギリス、スロベニア、トルコ、ノルウェー、テキサス、クロアチア、デンマーク、そして日本です。 加えてアフリカと中国からのオブザーバーと、イングリッド・ケルストロム氏です。 彼女は国際児童図書評議会(IBBY)の連絡員でスウェーデンの方です。 当分科会はIBBYと覚書を交わしており、ここ1年でイベントを共有する機会がありました。 トリエステ(イタリア)で開催されたIBBY世界大会です。 当分科会は22名からなるとても大きなグループで、全員ボランティアです。 ほとんどが図書館または関連分野で働いているため、会議は毎回全員出席とはいきませんが問題はありません。 当分科会のウェブサイトにはメンバーリストがあり、関係者の名前や出身地を知りたければ、そこで確認できます。 通常のワーキンググループは7つほどあり、その他のプロジェクトも時々発生します。 次はそれらについて説明します。 スライド7 主要プログラムの1つは 「絵本で世界を知ろうプログラム」です。 これはIFLAリポジトリからダウンロードできるPDFカタログで、最近第3版を発行しました。 その展示会セットもあります。 このセットの1つは日本にあるので、皆さんご存じかもしれません。 もう1つはフランスにあります。 このカタログには図書館員が選んだ世界中の児童書が掲載され、第3版には57カ国の本が含まれています。 いずれ第4版も作られるでしょう。 第3版を整えるのはかなり大変な作業でしたが、きっと第4版には、さらに多くの国々が参加すると思います。 心からそう願っています。 スライド8 展示会セットは日本とフランスに1セットずつあると言いましたが、世界中に頻繁に貸し出されています。 左の画像は前回ロッテルダム(オランダ)で開催された、世界図書館情報会議(WLIC)での展示の一部です。 当分科会のメンバー永野祐子(国際子ども図書館)も、日本やアジア各地の展示会にセットを貸出して大成功を収めています。 右の画像は東京での最近の展示です。 フランスの展示会セットはフランス国立図書館にあり、ヨーロッパ中に貸出し可能です。 スライド9 コミュニケーションチームも活発に活動しています。 ソーシャルメディアで積極的に活動しながら、年2回のニュースレターや号外を発行しています。 例えば2023年は、アメリカをはじめ世界中の禁書に関する号外を発行しました。 どのニュースレターもIFLAリポジトリで見られます。 スライド10 新たにLinkedInに登録し活用を楽しみにしています。 Facebookも利用しています。 ぜひ当分科会をフォローしてください。 スライド11 特に、比較的最近始めたInstagramについてお話しします。 Instagramの開設は、SDGブッククラブを試してみるためでした。 このワーキンググループも非常に活発です。 毎月メンバーがSDGsに関連する本を世界中から選定し、その本と一緒に写真を撮り、Instagramに投稿しています。 とても楽しく、多くの関心を集めているので続けていきたいと思います。 児童文学と大切なSDGsの両方を推進できるすばらしい方法です。 ぜひフォローしてください。 スライド12 リンドグレーン記念文学賞(ALMA)は当分科会が推薦団体に名を連ねており、これは大変光栄なことです。 ALMAは2002年にスウェーデン政府が創設し、著名な作家アストリッド・リンドグレーンを記念する賞です。 賞金は500万スウェーデン・クローナ、日本円で約6900万円となり、この分野の賞では最も高額です。 作家、イラストレーター、語り手など若者の読書推進に取り組む人々に贈られ、個人だけでなく団体も選ばれます。 2005年には日本のイラストレーター荒井良二氏が受賞しました。 スライド13 ベスト・プラクティスYouTubeチャンネルは、児童・ヤングアダルト向けの優れた図書館サービスの紹介を目指しています。 この方はノルウェーの図書館員で、ノルウェー民話のパンケーキのお話を生き生きと語っています。 とても魅力的なのでぜひご覧ください。 このチャンネルで配信してみたいと思う動画がありましたら、ぜひ送ってください。 私たちは常にコンテンツを探しています。 スライド14 当分科会で最も重要なワーキンググループの1つは「IFLA 児童図書館サービスのためのガイドライン 0歳から18歳」でしょう。 この分科会で行う他の作業をほとんどカバーするからです。 このガイドラインの最終改訂は2018年で、現在次の改訂に着手しており2026年に発表したいと考えています。 皆さんのご想像どおり2018年以来わずか数年で、世界だけでなく児童・ヤングアダルト向けの図書館サービスにも多くの変化がありました。 科学技術の進歩について考えてみてください。 人工知能、誤情報、偽情報など、すべて児童やヤングアダルト向けの図書館サービスに影響を与えています。 改訂は大事業であり、世界中からのデータ収集が必要です。 2025年春にイスタンブールで開催される中間会議では、トルコの図書館員と情報交換をします。 ガイドラインワークショップは、カザフスタンで開催するIFLA WLIC2025でも開きます。 世界中で児童サービスを実施している図書館員から情報を集めたいと思っています。 ぜひ皆さんにもご参加いただきたいです。 スライド15 ガイドラインは膨大なのでインフォグラフィックも用意しました。 これは簡単な参照ツールで、ガイドラインにリンクしています。 IFLAリポジトリでダウンロードや印刷が可能で、皆さんの図書館に掲示できます。 現在、IFLAの公用語7カ国語のほかいくつかの言語で利用できます。 2024年のクロアチアでの中間会議ではクロアチア語に翻訳しました。 2025年の中間会議に向けてトルコ語にしたいと考えています。 日本語版のご要望があればぜひ作りたいので、ご連絡ください。 スライド16 科学技術は私たちの社会にますます浸透しています。 それは規制やガイドラインの策定をしのぐ速さで、安全なインターネット利用法の開発も遅れています。 私たちはIFLA本部の要請で数年前にこのプロジェクトを始めました。 最初に手掛けたのは初期のベースライン調査です。 世界中の図書館のインターネット環境を知るためです。 インターネットを使えるか? 青少年向けのフィルタリングは整っているか? 安全ガイドラインはあるか? これらは初期のベースライン調査で尋ねた質問です。 そこから、ご覧のレポートに着手しました。 『図書館における児童・ヤングアダルト向けのより安全なオンライン世界の構築と維持』です。 IFLAのリポジトリでも入手できます。 現在プロジェクトの第2段階に入り、世界中からインターネットの安全規制やアドボカシー活動、また政策を集めています。 オンラインでの青少年の保護に関連するものです。 可能な限り多くの国や大陸からデータを集めたら、データを分析し、IFLAジャーナルに記事を書きたいと思います。 様々な国の安全対策を明らかにして各国で共有・改善し、青少年のオンラインでの安全性を向上させたいのです。 スライド17 古くからあるプログラムの1つに姉妹図書館ワーキンググループがあります。 いくつか提携が成功しており、一例がスウェーデンとオハイオ州の図書館です。 この場合は図書館員が互いの国を訪問して、最良の事例を共有しました。 姉妹図書館の役割や、他国での提携相手探しに興味がおありでしたら、当分科会のウェブサイトをご利用ください。 1年前、姉妹図書館に関するウェビナーを制作しました。 当分科会のYouTubeチャンネルで詳細をご覧になってください。 スライド18 改めて当分科会は本当に多くの仕事をしていると気付きました。 世界に散らばるメンバーとどうやって運営しているのかと不思議に思われるかもしれません。 まず考慮するのは時差ですし、祝日も国ごとに違います。 例えば7月にヨーロッパの人を集めようとしても、うまくいきません。 私たちのようなグループが集まるにはあらゆる難題があります。 しかし、四半期会議に加えて、各ワーキンググループにはそれぞれの定例会議があります。 加えて中間会議や、年1回のWLICも開催されます。 その都度、分科会の打ち合わせに多大な時間を費やします。 大量の仕事を片付けるためです。 特にプロジェクトの開始段階や終了段階には、ブレーンストーミングや整理が必要です。 こうした対面でのミーティングは、友人として互いを知るためだけではありません。 一緒に仕事をする時間を持つためにも大切な機会です。 私は2017年からこの分科会におります。 世界的パンデミックのために2020年と2021年の中間会議は中止でしたが、 これまでフィレンツェ、オスロ、シンガポール、クロアチアで開催し2025年はイスタンブールの予定です。 中間会議では通常、地元の図書館員や協議会との協力を試みます。 東京での中間会議では、おそらく120名ほどの日本図書館協会の方々と一堂に会し、自国の図書館サービスについて発表しました。 2024年の初めには、クロアチア図書館協会の年次会議で同協会と協力しました。 初日はクロアチアの方々が英語字幕を付けて母国語で発表し、翌日、私たちの英語での発表は事前に原稿を準備しました。 現地の参加者用に翻訳するためです。 スライド19 WLICは基本的に毎年開催され、場所は毎回変わります。 中間会議では世界各地の図書館員とつながることができますが、WLICも同様です。 中間会議の開催地は、WLICとは違う別の場所を吟味し重ならないように注意しています。 例えば、WLICがアジアで開催される場合、中間会議はヨーロッパなどになるかもしれません。 ご想像どおりWLICはとても刺激的です。 世界中から約4000人の図書館員が参加しますし、ご覧のとおり世界各地を訪れています。 2025年は中央アジアのカザフスタンで開催されます。 スライド20 第1部の締めくくりに栄えある賞をいただいたことをお知らせします。 2024 IFLAダイナミック・ユニット・アンド・インパクト賞です。 私たちは自分の仕事に誇りを持ち仲間を待っています。 皆さんも四半期会議のオブザーバーや分科会メンバーとして、ぜひご参加ください。 この講演の第2部では、いただいた質問と世界各地のメンバーの回答をお話しします。 ご清聴ありがとうございました。