National Ambassador for Young People’s Literatureの第5代目が Gene Luen Yang に決定（米国）

【2016-042】

2016年1月4日、Gene Luen Yang が、米国の第5代目 National Ambassador for Young People’s Literature に指名された。

National Ambassador for Young People’s Literature は、生涯にわたる識字能力、教育、子どもの生活の発展と向上における、児童文学の重要性を示す目的で、2008年に創設された。米国民、または米国在住の作家・画家で、児童文学に大きな貢献をしただけでなく、読書推進のために、積極的かつ定期的な活動を行える者の中から、選定委員会の推薦に基づき、米国議会図書館長が隔年で指名する。

Yang は中国系米国人の漫画家として、多様な文化の尊重をテーマに創作している。アイデンティティーを模索する若者の姿を描いた “American Born Chinese” は、2007年、漫画として初めて、プリンツ賞を受賞した。現在は、コンピューター・プログラミングが学べる漫画 “Secret Coders” シリーズを執筆中である。

Yang は就任にあたり、「人は読書を通して、異なる世界に生きる人々のことを知り、知識や興味の幅を広げる。」「子どもが新たな本と出会えるよう、親や教員、図書館員など、読書推進に関わる人に、子どもと本をつなぐ、よりよい手法を伝えていきたい。」と語った。「壁のない読書を」（Reading Without Walls）と呼びかけ、2016年から2018年まで活動する。