ALSCの「優れた子ども向け資料のリスト」(2019年版)

【2019-023】

2019年2月25日、米国図書館協会(American Library Association: ALA)の児童図書館サービス部会 (The Association for Library Service to Children: ALSC)が、「優れた子ども向けの資料のリスト」(Children's Notable Lists)の2019年版を発表した。このリストは、14歳以下を対象にして前年に出版された資料の中から、優れた資料をALSCが選び、毎年発表しているものである。2019年は “Books”(本)、“Recordings”(録音資料)、“Digital Media”(アプリやウェブサイトなどのデジタルメディア)の3分野のリストが発表された。

“Books”(本)のリストは、4段階に分かれており、2019年版には、Younger Readers(7歳以下)が37作品、Middle Readers(8~10歳)が37作品、Older Readers(11~14歳)が33作品、All Ages(14歳以下全年齢対象)が2作品で、全部で109作品が掲載されている。

フィクション、ノンフィクション、詩、絵本の4つの分野で、特に質が高く、創造性に富み、子どもにとって関心の的となるような本が選ばれる。ALSCの方針により、ニューベリー賞コルデコット賞、プーラ・ベルプレ賞、ロバート・F・サイバート知識の本賞、セオドア・スース・ガイゼル賞(ドクター・スース賞)、バチェルダー賞の各受賞作及びオナーブックは、その年のリストに自動的に含まれる。 2019年のリストに掲載されている作品のうち、『わたしはヴァネッサと歩く:クラスのいじめを止めさせた、たった一つの行動』(ケラスコエット 作・絵)(I Walk with Vanessa: A Story about a Simple Act of Kindness)、『わたしの島をさがして』(ジュノ・ディアス 作, レオ・エスピノサ 絵)(Islandborn)の2作品は邦訳が出版されている。各リストは、過去のものも含めALSCのウェブサイトから閲覧できる。

Ref:

(2019.03.26 update)