2020年IBBYオナーリスト、日本の推薦作品決定

【2019-120】

2019年10月1日、日本国際児童図書評議会(Japanese Board on Books for Young People: JBBY)は、2020年のIBBYオナーリスト(IBBY Honour List 2020)に選出する日本の作品を決定したと発表した。

IBBYオナーリストは、国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People: IBBY)が発行する児童書リストである。IBBYに加盟する各国・地域の支部が、外国の子どもに読んでもらいたい優れた児童書を選び出し、1956年から2年に一度、IBBYオナーリストとして世界へ発信している。文学作品、イラストレーション作品、翻訳作品の3部門で過去3年以内に出版された本が対象となっており、それぞれの国・地域の特徴をもつ優れた作品が推薦される。翻訳作品部門については、翻訳者の全業績を対象に選考し、リストには近刊の代表作を挙げることとなっている。

現在、2020年のリスト作成が進められており、「IBBY Honour List 2020」は、2020年9月の第37回IBBY世界大会(ロシア)における表彰式を経て発行され、2020年10月に世界へ配信される。IBBYの日本支部であるJBBYによる国内選考会を経て日本から選出された作品は、以下のとおり。

文学作品部門

『きみの存在を意識する』(梨屋アリエ 作、ポプラ社、2019年、ISBN:978-4-591-16356-6、当館請求記号:Y8-N19-M601)

イラストレーション作品部門

『よるのおと』(たむらしげる 作、偕成社、2017年、ISBN:978-4-03-232480-8、当館請求記号:Y17-N17-L510)

翻訳作品部門

『青い月の石』(トンケ・ドラフト 作、 西村由美 訳、岩波書店、2018年、ISBN:978-4-00-114244-0、当館請求記号:Y7-N18-L75)


選考委員は、さくまゆみこ氏、代田知子氏、神保和子氏、野上暁氏、土居安子氏、広松由希子氏、福本友美子氏の7名が務めた。また、選出された3作品の作家・画家・翻訳家・各出版社には、第7回JBBY賞が贈られる。

Ref:

(2019.10.19 update)