ちひろ美術館がエリック・カール絵本美術館カール賞架け橋賞を受賞

【2019-135】

2019年9月24日、ちひろ美術館(東京・安曇野)が、2019年カール賞(Carle Honors)の架け橋賞(Bridge)を受賞したことを発表した。同賞を日本の個人、団体が受賞するのは今回が初めてである。過去には、モーリス・センダック(2008年アーティスト賞)や、ボローニャ・ブックフェア(2018年架け橋賞)も受賞している。

同賞は、絵本画家エリック・カールが米国マサチューセッツ州に設立したエリック・カール絵本美術館によって、2006年に創設された。毎年、児童文学評論家のレナード・S・マーカスを議長とする委員会の審査を経て、以下の四賞が贈られる。

アーティスト賞(Artist):絵本の分野において長年の功績が認められる者
メンター賞(Mentor):絵本の芸術性を支える編集者、デザイナー、教育者
エンジェル賞(Angel):絵本の展覧会や教育プログラムの実現に貢献した者
架け橋賞(Bridge):他分野の仕事を通して、絵本芸術をより広く伝えるための素晴らしい方法を見出した者

ちひろ美術館は、世界初の絵本の専門美術館として、1977 年に開館した。絵本画家いわさきちひろの作品をはじめ、その絵本原画コレクションは世界最大規模であり、同館はエリック・カール絵本美術館のモデルにもなった。

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(2019.11.26 update)