2019年度学校図書館調査

【2019-145】

2019年12月2日、全国学校図書館協議会(全国SLA)は、2019年6月に実施された学校図書館調査の結果を公表した。全国SLAは、1963年から毎年この調査を実施している。調査項目については、毎年調査する「蔵書」「担当職員」「経費」の3項目に加えて、今回は「学校図書館担当者の研修」「学校としての学校図書館の研修」「教職員むけサービス」「新聞・雑誌」「読書感想文」の5項目が特設された。主な調査結果は以下のとおり。

平均蔵書冊数

2019年度の1校あたりの平均蔵書冊数は、小学校10,335冊(前年度比+479冊)、中学校11,579冊(前年度比-1,006冊)、高等学校27,204冊(前年度比+1,417冊)となった。中学校のみ減少し、高等学校は昨年に引き続き増加している。

平均図書購入費

2018年度決算の1校あたり平均図書購入費は、小学校49.8万円(前年度比+0.9万円)中学校58.7万円(前年度比-9.3万円)、高等学校80.2万円(前年度比+6.8万円)となり、中学校のみ大幅な減少が見られた。

調査結果を受け、全国SLAは、「学校図書館図書整備等5か年計画」で地方財政措置されている図書予算が、他に流用されずにきちんと図書費として予算化されるように、さらに働きかけを強めていく必要があると述べている。

「2019年度学校図書館調査」全項目の結果と分析は、機関誌『学校図書館』2019年12月号に掲載されている。

Ref:

  • 2019年度学校図書館調査報告/全国SLA研究調査部 『学校図書館』(通号830)[2019.12]請求記号:Z21-148
  • 全国学校図書館協議会 > 図書館に役立つ資料 > 「学校図書館調査」の結果
    https://www.j-sla.or.jp/material/research/gakutotyousa.html
(2019.12.24 update)