金の星社「金の船・金の星デジタルライブラリー」公開

【2019-148】

2019年11月1日、児童書の出版を手がける金の星社は、創業100周年を記念して、雑誌『金の船』のデジタル版「金の船・金の星デジタルライブラリー」を公開することを発表した。

「金の船・金の星デジタルライブラリー」は、同社が大正8年11月創刊号から昭和4年7月号まで刊行していた童謡童話雑誌『金の船』(大正11年6月号より『金の星』と改題)のうち、創業者である斎藤佐次郎氏が編集・発行を手がけた、創刊号から昭和3年4月号までの計101冊のデジタル版である。

資料性を考慮し、文字の擦れ、欠け、誤字誤植、旧字、旧仮名遣い等は修正せず、また現在では慎むべき表現・言葉等もオリジナル性を尊重し、あえてそのままで公開するとしている。

デジタルライブラリーには、近代児童文化の成立をリードしていくことになる野口雨情や竹久夢二らによる詩や挿絵に加え、当時の企業広告等も掲載されており、金の星社は、大正から昭和初期の児童文化・児童文学の研究にも活用してもらえるよう公開するものであると述べている。

Ref:

(2019.12.24 update)