よんでみる?
ならの大仏さま
加古里子 文・絵 福音館書店, 1985.3
みなさんは奈良(なら)の東大寺(とうだいじ)にある大仏(だいぶつ)さまを知っていますか。金属(きんぞく)で作られた、それはそれは大きなほとけさまです。作られたのが1200年以上(いじょう)まえの奈良時代(ならじだい)。今のような機械(きかい)がない時代にこんなに大きなものが作られたとは、本当におどろきです。でも、長い間にこわれたり、いくさのために焼(や)けくずれたりしました。そのたびに、ひとびとは大仏さまをなおし、今に伝(つた)えられているのです。大仏さまを作った人、こわれた大仏さまをなおした人、いろいろな人のかかわりかたがこの本でよくわかります。
国立国会図書館には京都府(きょうとふ)に関西館(かんさいかん)というたてものがあり、私もそこにつとめ、奈良に住んでいたことがあったので、この本をえらんでみました。(国際子ども図書館長) (2012.4)