よんでみる?
本のれきし5000年
辻村益朗 作 福音館書店 1995.2
「本」という言葉を聞くと、紙に文字や絵を印刷(いんさつ)してとじたものを思いうかべます。では、紙に印刷したものでなければ、「本」とは呼ばないのでしょうか?
たとえば、まだ紙がなかった5000年前、エジプトの人びとはパピルスという草で作った巻き物に手書きでさまざまな出来事を記録(きろく)していました。また、粘土板(ねんどばん)や動物の皮、木の葉や木のふだを使って記録を残していた地域(ちいき)もあります。これらは、紙のなかった時代に作られた「本」といえるでしょう。
やがて中国で紙が発明されて世界中に伝わり、印刷の技術(ぎじゅつ)が進歩して、みなさんがよく知っている「本」ができあがったのです。
5000年の本のれきしをのぞいてみませんか。(2012.11)