よんでみる?
ひょうざん
ローマ・ガンス ぶん ブラディミール・ボブリ え 正村貞治 やく
福音館書店 1995年3月
みなさんは、氷山が氷河(ひょうが)からできているのを知っていますか?
北極(ほっきょく)や南極(なんきょく)にふった雪が、長い年月つもりつもってかたまって巨大(きょだい)な氷になったものが氷河です。南極では氷のあつさが4000メートルにもなる氷河があります。その氷河がゆっくりと動いていって海に出ると、波の力で一部がわれます。こうしてできた大きな氷のかたまりが氷山なのです。
氷山は雪からできているので、とけると真水(まみず)になります。とけはじめた氷山のくぼみにできた池には、わたり鳥がおりてきて、きれいな水を飲みます。
この本には、氷河から生まれた氷山がつめたい海からあたたかい海へと流れて、ついにはとけて消えてしまう様子が美しい絵とともにえがかれています。
みなさんもこの本を読んで、広い海にうかんだ大きな氷山を想像(そうぞう)してみてください。(2015.8)