よんでみる?
みえないってどんなこと?
星川ひろ子 写真・文
岩崎書店 2002年11月
この本は、子どもたちが、目の見えない人と実際(じっさい)にふれ合いながら、見えないことがどんなことか自分の体で感じ、体験(たいけん)したことを写真で紹介(しょうかい)している本です。
たとえば、アイマスクで目かくしした子が、数メートル先の友だちの所まで歩いていったり、目かくししていない子と一緒(いっしょ)に歩いてみたりします。すると、どうしたら無事(ぶじ)に友だちの所まで歩いていけるか、どうしてもらうと一緒に歩きやすいかを、目の見えない人の気持ちになって考えてみることができます。
また、目の見えない人は、手でさわったり、耳で音を聞いたり、鼻でにおいをかいだり、したで味をたしかめたりして、目で見ること以外(いがい)の感じる力を使って生活していることがわかります。
社会の中には、目の見えない人のために、手でさわるとちがいがわかる工夫(くふう)がたくさんあることも発見できます。でも、この本を読むと、いくら世の中が便利(べんり)になっても、見えない人にとっては、そばにいる人の声かけや手助けがとても大事ということが心につたわってきます。(2015.10)