よんでみる?
再発見!くらしのなかの伝統文化. 1(衣服と日本人)
市川寛明 監修
ポプラ社 2015年4月
今みなさんが着ている服はどんな服ですか。わたしたちは普段(ふだん)西洋(せいよう)から伝わってきた洋服を着ていますが、昔の日本人は和服を着て生活していました。和服には七五三などの行事で着る着物や、祭りで着る法被(はっぴ)、剣道(けんどう)や柔道(じゅうどう)などで着る道着など、たくさんの種類(しゅるい)があります。神社で神様につかえる神主(かんぬし)など、制服(せいふく)が和服という職業(しょくぎょう)もあります。
この本では、反物(たんもの)という一枚の細長い布(ぬの)を作ってから着物に仕立てるまでや、場面にふさわしい和服の選び方などの決まりごとを紹介しています。昔は、布が貴重(きちょう)だったため反物をまっすぐに切ってむだを出さないようにしたり、素材(そざい)のちがう着物を使い分けることで季節(きせつ)や場面に合わせていました。この本を読むと、日本人が知恵(ちえ)と工夫(くふう)をこらして和服を着ていたことがわかります。みなさんはどの和服を着てみたいですか。(2017.1)