よんでみる?
マツの絵本
福田健二 編 深津真也 絵
農山漁村文化協会 2016.3
マツは、昔から神様がおり立つ縁起(えんぎ)のよい木と考えられ、お正月の門松(かどまつ)などに使われてきました。
マツは、明るく開けたところであれば荒地(あれち)でも生えることができます。その秘密(ひみつ)の一つが、マツの根で生きるキノコなどの菌根菌(きんこんきん)にあります。キノコとマツはおたがいに必要(ひつよう)な養分(ようぶん)をあたえ合って生きているのです。他にも、針(はり)のような葉など荒地で生きるための秘密が紹介(しょうかい)されています。
また、風で砂(すな)がとんでくるのをふせぐために海岸に植えられたことや、松脂(まつやに)という樹脂(じゅし)が接着剤(せっちゃくざい)の原料(げんりょう)に使われることなど、マツが昔からわたしたちの生活に利用(りよう)されてきたこともわかります。
本の中には30cm以上(いじょう)にも育つ世界の大きな松かさものっています。マツの秘密をたしかめてみませんか。(2018.1)