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フェルムはまほうつかい
スギヤマカナヨ 文・絵 畠山重篤 原作
小学館 2018.6
※この本は、『鉄はまほうつかい』(畠山重篤 著、スギヤマカナヨ 絵、小学館、2011)の絵本版です。
「フェルム」というのは、ヨーロッパの古い言葉で「鉄」という意味です。わたしたちの身のまわりには、ハサミや缶(かん)、自動車など、鉄でできたものがたくさんありますね。実は、土の中や海、わたしたちの体の中にも、目には見えないほどのとても小さな鉄があって、大切なはたらきをしています。
たとえば、土の中にある鉄は、雨がふると水といっしょに川を流れていき、最後(さいご)は海にたどりつきます。すると、魚や貝のエサになる生きものが増(ふ)え、それを食べる魚や貝も増えるので、とてもゆたかな海になるのです。
まるで、まほうのようですね。
この本の中では、全部で5つの「鉄のまほう」がしょうかいされています。どんなまほうなのか、ぜひ本を読んでたしかめてみてください。(2019.12)