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チョコレート : イチは、いのちのはじまり
APLA, オルター・トレード・ジャパン 編, バンチハル 絵
農山漁村文化協会 2018.1
あまくておいしいチョコレートは、どのように作られているか、考えたことがありますか。
チョコレートのもとになるものは、カカオの実の中に入っているタネ、カカオ豆です。カカオ豆をそのまま食べると、味もかおりもチョコレートとはちがい、おいしくありません。
カカオ豆を発酵(はっこう)させてからよくかわかし、熱(ねつ)を加(くわ)えることで、チョコレートのかおりがするようになるのです。そのあと、細かくくだいたカカオ豆に砂糖(さとう)を加えて、機械(きかい)で何時間も練りつづけると、あまくてなめらかなチョコレートができます。
この本には、自分たちでチョコレートを作る実験(じっけん)をしているところやインドネシアの農場でカカオを育てている様子もしょうかいされています。
お店にならんでいるチョコレートが、たくさんの手間をかけて作られていることがきっとわかるでしょう。(2020.2)
※「発酵」…目に見えないほど小さい生き物のはたらきで食べ物の性質(せいしつ)がかわり、人間の役に立つ食べ物にかわること。なっとうやヨーグルトなども発酵食品です。