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アイヌもっと知りたい!くらしや歴史
北原モコットゥナシ, 蓑島栄紀 監修
岩崎書店 2018.8
「シシャモ」、「トナカイ」、「ラッコ」、はアイヌ語です。北海道には、「さっぽろ」や「ふらの」など、アイヌ語の地名がたくさんあります。アイヌ民族(みんぞく)が昔から住んでいた土地だということがわかりますね。
アイヌ民族とはどんな人たちでしょう。かれらは、動物や魚をつかまえたり、さんさいをとったりしてくらしていました。服は、木や動物の皮などで作ったじょうぶなもので、美しいししゅうのもようがあります。しぜんや動物、道具など、人間にめぐみをあたえてくれるもの、人間の力ではどうすることもできない病気やさいがいも、カムイ(神さま)だと考えて大切にします。
江戸時代(えどじだい)の終わりごろから、交えきなどのために本州からわたってくる人がふえ、北海道が日本のりょう土になると、アイヌのくらしはむりやりかえさせられ、つらい時代がつづきました。しかし、さべつとたたかってきた人たちのおかげで、アイヌの文化はうけつがれています。
この本を読んで、アイヌの歴史(れきし)や文化を知り、おたがいをみとめ合うことの大切さについて考えてみましょう。(2020.5)