よんでみる?
13800000000ねんきみのたび
坂井治 さく・え 倉持利明 監修
光文社 2017.7
「138おくねんのたび」って、どんな旅なんだろうとおどろきますよね。それは、たったひとつぶの「げんし」が、すこしずつすがたをかえてみなさんのような「にんげん」になるまでの、とても長い旅のことです。
みなさんは、そんな長い旅のことはおぼえていないでしょう。しかし、みなさんの体の中には、旅のきおくがたくさんつまっているのです。
たとえば「うちゅう旅行にいってみたい」と思うのは、138おくねん前のみなさんが、うちゅうをとんでいたからかもしれません。「海を見るとうきうきする」のは、40おくねん前のみなさんが、海のいきものだったかもしれないからです。
この本には、ほかにも旅のきおくの様子がしょうかいされています。読み終わるころには、みなさんが少しずつすがたをかえながら、138おくねんをかけて「にんげん」になったことがわかるでしょう。(2020.6)
※「げんし」…原子。けんびきょうでも見ることができない、とても小さなつぶのこと。わたしたちの体や身の回りのものは、たくさんの「げんし」が集まってできている。