よんでみる?
ありがとう、アーモ!
オーゲ・モーラ 文・絵, 三原泉 訳
鈴木出版, 2020.8
アーモは、家で夕ごはんのためのとくせいシチューを作っていました。シチューをにこみながら本を読んでいると、おいしそうなにおいが、まどやドアのすきまからあちこちに広がります。そのにおいをかいだ人たちがつぎつぎにアーモの家をおとずれます。アーモは、みんなにおいしいシチューを分けてあげました。
さて、夕ごはんにアーモがシチューを食べようとなべをのぞくと、中はからっぽでした。アーモはがっかりします。するとドアをたたく音がして、シチューを分けた人たちが、おくり物をもってやってきました。
この本は、SDGsの目標(もくひょう)2である「飢餓(きが)をゼロに」のテーマをわかりやすくつたえる絵本として、国際連合(こくさいれんごう)のブックリストに上げられています。おいしいものを分けあい、いっしょに楽しむ人たちのあたたかさがつたわります。(2021.11)
※「アーモ」とは、作者の両親のふるさとであるナイジェリアのイボ語で「女王」という意味ですが、作者はおばあちゃんをそう呼んでいました。