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山に木を植えました
スギヤマカナヨ 作, 畠山重篤 監修
講談社, 2008.5
山に木を植えると海もゆたかになるのだそうです。どのようなしくみなのでしょうか。
秋や冬になると、山に植えた木から葉が落ちます。おち葉がくさり、「フルボ酸(さん)」という物質(ぶっしつ)ができます。「フルボ酸」は鉄とくっついて「フルボ酸鉄(さんてつ)」になり、川から海へと流れていき、植物プランクトンを育ててくれます。植物プランクトンは動物プランクトンに食べられ、動物プランクトンは小さな魚のエサになるので、小さな魚がふえ、もっと大きな魚が小さな魚を食べます。そして、わたしたちが食べるおいしい魚がとれるようになるのです。
山に植えた木が、川や海の生き物も大きく育ててくれるのですね。
この本を読んで、海のゆたかさを守るためにできることは何か、考えてみてください。(2021.12)