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ねえさんの青いヒジャブ
イブティハージ・ムハンマド, S・K・アリ 文, ハテム・アリ 絵, 野坂悦子 訳
BL出版, 2020.4
「ヒジャブ」というのは、イスラム教という宗教(しゅうきょう)を信じる女の人が、髪(かみ)をかくすために身につける布(ぬの)のことです。本の表紙には、女の子が身につけた青いヒジャブが、まるで海のように広がっていく様子がえがかれています。
女の子の名前はアシヤ。アシヤがはじめてヒジャブをつけて学校に行くと、いじわるなことを言う子がいました。妹のファイザーは心配になりますが、アシヤは、いつものように友だちと遊んで、わらっています。ファイザーは、そんなお姉さんをほこりに思いました。
自分とちがう文化を持っている人に会うと、びっくりするかもしれません。そんな時は、近くに行って話をしてみませんか。その人をよく知れば、きっと、ちがいは気にならなくなっていくでしょう。(2022.9)