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ワンガリの平和の木 : アフリカでほんとうにあったおはなし
ジャネット・ウィンター 作, 福本友美子 訳
BL出版, 2010.2
ワンガリ・マータイさんはアフリカのケニア山のふもとで育ちました。大きくなって、しょう学金をもらいアメリカで勉強して帰ると、ふるさとの村は、すっかりかわっていました。大きなたてものをつくるために、たくさんあった木は切りたおされ、畑はあれはてていたのです。
そこで、ワンガリさんは、あれた土地に緑をとりもどすために、自分の家のうらに9本のなえ木を植えました。村の女の人たちにもすすめました。やがて木を植える取組みは、国じゅうの女の人へと広がりました。ケニアは緑をとりもどし、畑にはゆたかな作物が実るようになったのです。
この本は、SDGsの目標(もくひょう)15である「陸の豊かさ(りくのゆたかさ)も守ろう」のテーマをわかりやすくつたえる絵本として、国際連合(こくさいれんごう)のブックリストに上げられています。ワンガリさんがはじめた木を植える運動が大きく広がって、アフリカに緑をとりもどしたことがわかります。(2022.11)