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和食のだしは海のめぐみ 1(昆布)
阿部秀樹 写真・文
偕成社, 2020.12
コンブを水につけたりお湯でにたりすると、おいしい「だし」がとれます。でも、海がだしの味にならないのはなぜでしょう?
コンブの中には、だしのもとになる「グルタミン酸(さん)」という成分(せいぶん)があります。グルタミン酸はコンブが生きていくためにひつようなので、海の中で生きている間は、外に出てくることはありません。海からコンブをとってきて干(ほ)すと、コンブの中からグルタミン酸が出やすくなり、おいしいだしがとれるようになるのです。
この本には、ほかにも、漁師(りょうし)さんが海でコンブをとっている様子や、コンブを使ったおめでたい料理(りょうり)、「昆布(こんぶ)ロード」のことなどが、写真といっしょにしょうかいされています。また、コンブが育つ海を守るために、わたしたちが気をつけなくてはいけないことも書かれています。
コンブのひみつを知ると、コンブをもっとおいしく食べられるかもしれませんよ。(2023.1)