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ぼくらしく、おどる : 義足ダンサー大前光市、夢への挑戦
大前光市 著, 今井ヨージ 絵
学研プラス, 2020.5
大前光市さんは、プロのダンサーとして活動していましたが、交通事故(こうつうじこ)にあい、左足のひざから下を切断(せつだん)することになりました。それでも、もう一度舞台(ぶたい)でおどるために、義足(ぎそく)(※)をつけてダンスの練習をつづけます。
ある日、足がいたくて義足を外しておどってみたところ、なかまのダンサーから「義足がないほうが、かっこいい」と言われます。大前さんはおどろきました。しかし、義足なしでおどってみると、自然になめらかに体を動かせることに気がついたのです。
それから、大前さんは短い左足を生かしたダンスをするようになります。すると、さまざまな舞台によばれるようになり、ついには、リオデジャネイロパラリンピックの閉会式(へいかいしき)でおどることになりました。
今の自分を受け入れて、あきらめずおどりつづけた大前さんから、勇気(ゆうき)をもらえる本です。(2023.6)
※「義足」…事故や病気で足をうしなった人がつける、人工の足。スポーツ用の義足もある。