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心をひらいて、音をかんじて : 耳のきこえない打楽器奏者エヴェリン・グレニー
シャノン・ストッカー 文, デヴォン・ホルズワース 絵, 中野怜奈 訳
光村教育図書 2023.7
エヴェリンは音楽がすきな女の子。しかし、大きくなるにつれて耳が聞こえにくくなり、医者に「音楽をつづけるのはむりだ」と言われてしまいます。
中学生になったある日、エヴェリンは打楽器(だがっき)(※)に出会います。大きなたいこのドンッ!という音は、エヴェリンの指先からうでをとおり、おなかや足をふるわせ、反対のうでまでとどきました。耳がほとんど聞こえなくても、体で音を感じることができたのです。
エヴェリンは打楽器の練習をつづけ、音楽学校に入学し、世界中でかつやくする演奏家(えんそうか)になりました。あきらめずに自分をしんじて、音楽の道をひらいたのです。
この絵本を読んで、みなさんも、あざやかでのびのびとしたエヴェリンの音の世界を感じてみませんか。(2024.11)
※「打楽器」…たたいたり、ふったりして音を出す楽器のこと。