よんでみる?
錦鯉を創る : 新潟から世界へ
松沢陽士 写真と文
小学館 2023.7
錦鯉(にしきごい)は、新潟県(にいがたけん)の山の中で、江戸時代(えどじだい)に生まれました。もともとは、食べるために黒い鯉を育てていましたが、その中にごくまれに色のついた鯉が生まれたそうです。色のついた鯉は大切に育てられ、いっそう色あざやかにかがやく鯉は、錦鯉とよばれるようになりました。
この本に登場する和田さんの家は、ひいひいおじいさんの時代から100年、錦鯉を育てる仕事をしています。和田さんは、大学で建築(けんちく)のデザインを勉強しましたが、だれも見たことがない鯉をつくりたくて、仕事を引きつぎました。錦鯉にはたくさんの品種(ひんしゅ)があり、その数は100をこえています。外国でも人気があり、日本語と同じ「Nishiki Goi(にしきごい)」とよばれ世界中で愛(あい)されています。
日本が世界にほこる錦鯉づくりの仕事をのぞいてみませんか。(2025.1)