よんでみる?
やさしいカタチ
大西暢夫 著
彩流社 2025.7
この本を開くと、最初(さいしょ)に、見たことのないさまざまな色や形のいすのような物が、目にとびこんできます。
これは「姿勢保持装置(しせいほじそうち)」といって、生まれた時からねたきりだったり、自由に動けない人たちが、すわったり移動(いどう)したりするための乗り物で、ひとりひとりの体に合わせてつくられています。
この本には、この乗り物を使って生活をする人たちと、その人たちのために働(はたら)く人たちが出てきます。
この乗り物を必要(ひつよう)とするほとんどの人たちは、会話ができません。
それでも、乗り物をつくる職人(しょくにん)の「トラ」さんは、相手をじっくりと観察(かんさつ)し、その人が声を出してよろこんでくれたり、わらい顔を見せてくれたりすることを想像(そうぞう)しながら、看護師(かんごし)さんたちといっしょに、この世に一台だけの乗り物を作ります。
「やさしい」って何だろう?
読んだらきっと、その意味を考えたくなる本です。(2026.11)


