図書館に本があるかさがす
目録(もくろく)ってなんだろう
みなさんが使う図書館に、みなさんが読みたい本や、調べたい本があるか調べるには、目録を引きます。
目録とは、図書館が持っている1さつ1さつの本のじょうほうをきろくしてまとめたものです。本の名前(書名)、書いた人(著者名(ちょしゃめい))、発行したところ(出版者(しゅっぱんしゃ))、発行した年(出版年)、その本に書いてあることのキーワード(けん名[?])、分類[?](ぶんるい)、その図書館のどこにあるかを書いた請求記号(せいきゅうきごう)などがきろくされています。
目録を引いてみよう
ほとんどの公共図書館(こうきょうとしょかん)では、パソコンを使って、その図書館で持っている本を調べることができます。これも目録で、OPACといいます。OPACは、「オーパック」または「オパック」とよみ、Online Public Access Catalog(オンラインの利用者用目録(りようしゃようもくろく))のことです。インターネットなどを通して、その図書館(または、その地いきの図書館)で持っている本を調べることができるシステムです。
小学生のみなさんが使いやすいように、子ども向けの画面をべつに作っている図書館も多くあります。
さがしたい本の名前や、書いた人の名前がわかっている時は、目録を使って、その本が図書館にあるかないか、あるとしたらどこにおいてあるか、調べる(けんさくする)ことができます。
OPACをつかうと、図書館に行った時は、その図書館のけんさくきでけんさくできます。また、図書館に行かなくても、パソコン[?]やタブレット[?]、スマートフォン[?]からけんさくすることができます。
「国際(こくさい)子ども図書館子どもOPAC」でけんさくする
思いついた言葉、本の名前、書いた人の名前でけんさくする
「国際子ども図書館 子どもOPAC」というオンライン目録[?](もくろく)を使ってみましょう。
「国際子ども図書館 子どもOPAC」では、国際子ども図書館にさがしている本があるかどうかを調べることができます。
たとえば、国際子ども図書館の小学生向けの本がある「「子どものへや」に、犬のことが書いてある本があるかどうか知りたい」という時は、次のように調べます。
- まず、さがしている本が「子どものへや」にあるかどうかを調べたいので、「子どものへや・世界を知るへやの本」をクリックします。
- 次に、「言葉を入れてさがす」をクリックします。
- 白いわくの中に「犬」と入力して、「さがす」のボタンをクリックします。
(本の名前や、書いた人の名前でさがしたい時は、言葉を入力する前に「本の名前」や「書いた人」と書いてある部分をクリックします。)
- すると、このような本のリストが出てきます。
「犬」という言葉でけんさくすると、33さつの本が見つかりました。
この中に、自分が読みたい本はあるでしょうか?
こんな時、日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)が役に立ちます。
- 日本十進分類法の表のダウンロードはこちら(PDF)
調べたいのは、犬をあつかう仕事でしょうか。
犬の飼(か)い方やペットについてでしょうか。
それとも犬のおはなしでしょうか。
ラベルの番号をみてみましょう。そうすると、じっさいに本を見なくても、どれが自分のさがしている本か推理(すいり)できます。
- 犬をあつかう仕事についての本 → 分類[?](ぶんるい)記号 366(労働(ろうどう))
- 犬の種類(しゅるい)や飼(か)い方などが書いてある本 → 分類記号 489(ほにゅう類(るい))
- 犬を題材(だいざい)にしたおはなし → 分類記号 913など、9で始まる数字(文学)
オンライン目録では、本の名前をはっきりおぼえていなくても、その一部分を知っているだけでもさがすことができます。
たとえば、「犬」と入れれば、『犬』という本だけでなく、『めざせ!犬の訓練士(くんれんし)』や『イヌのすべて調べ図鑑(ずかん)』や『フランダースの犬』など、犬という言葉がふくまれる書名の本がすべてわかります。
「犬」「いぬ」「イヌ」等、漢字、ひらがな、カタカナのちがいで、けんさくした結果(けっか)がちがうことがあります。また、言葉をうまくえらばないと、けんさく結果がたくさん表示(ひょうじ)されることになり、自分のさがしている本にたどりつけないことがあります。
もし、本が多く見つかりすぎた場合は、言葉を足してみましょう。
たとえば、「犬」の後ろにスペースをあけて、「飼い方(かいかた)」と入れてからけんさくすると、見つかる本の数が少なくなります。
少なすぎた場合、入れる言葉をかえてみると、本が見つかるかもしれません。「チワワ」「プードル」など犬の種類でけんさくしても本が見つからない時は、「犬」と入れてみるとよいかもしれません。
本のけん名(テーマ)でけんさくする
「思いついた言葉」でけんさくすると、いろいろな本が見つかりますね。
たとえば、タイトルには「ミイラ」という言葉は入っていませんが、ミイラについて書かれた『アイスマン』という本も見つかります。
- 関係(かんけい)ない本はなるべくけんさく結果に入らないようにしたい時は、「思いついた言葉」ではなく、「けんめい(件名)」でさがしてみましょう。
「けんめい」とは、本のテーマを、決められた言葉であらわしたものです。
たとえば、お米の作り方について書かれた本なら、米、稲(いね)、水田(すいでん)、などが「けんめい」になります。 - では、「けんめい」のところに「ミイラ」という言葉を入れてけんさくしてみましょう。
- さいしょにしょうかいした『アイスマン』もけんさく結果に入っています。
本のじょうほうを見ると、「けんめい」に「ミイラ」という言葉が入っていることがわかります。
このように、「けんめい」でけんさくすると、本の名前やあらすじに「ミイラ」という言葉が入っていなくても、ミイラについて書いてある本をさがすことができるのです。
反対に、ミイラのことが書いていない本は、けんさく結果には入ってきません。
ただし、「けんめい」は、決められたルールにしたがってつけられているので、自分で思いついた言葉でけんさくしても、本が見つからないことがあります。
調べものをしていて「この本と同じようなことが書いてある本で、もっと新しいものを見たい」「同じことについて、この本とはちがう意見が書いてある本をさがしたい」といった時に、その本の「けんめい」でけんさくしてみると、さがしている本を見つけやすくなります。
「けんめい」を使いこなすことができれば、調べものがもっと上手になりますよ。
地いきの図書館にある本をさがす
今は、ほとんどの図書館でコンピュータをつかったオンライン目録[?](もくろく)(OPAC(オパック、オーパック))を作っています。そのため、図書館に行かなくても、パソコン[?]やタブレット[?]、スマートフォン[?]からけんさくすることができます。
まずは、オンライン目録(OPAC)で近くの図書館にある本をさがしてみましょう。同じ市区町村の図書館の本を、まとめてさがせるオンライン目録(OPAC)を作っている図書館もあります。近くの図書館になくても、同じ市区町村の図書館にあれば、取りよせができることもあるので、図書館の人に相談してみましょう。本の取りよせを予約(よやく)できるオンライン目録もあります。図書館のホームページで調べてみましょう。
近くの図書館のオンライン目録(OPAC)で本が見つからない時は、たとえば、「カーリル」というサイト[?]で調べることができます。このサイトでは、全国の7000以上(いじょう)の図書館の本をさがすことができます。
さがす図書館の数が多くなると、けんさくに時間がかかってしまいます。まずは、自分の住んでいる都道府県(とどうふけん)やとなりの市区町村など、自分が利用(りよう)できそうな図書館をえらんでけんさくするとべんりです。
「よんでみる?」でしょうかいしている本のページにも、カーリルで本をさがすことができるボタンがあります。
近くの図書館に自分のさがしている本が見つからない時は、けんさくしてみましょう。
カーリルでさがしている本が見つかった時は、取りよせができることもあるので、近くの図書館の人に相談してみましょう。
インターネットで図書館の本を読む(電子図書館)
紙の本だけでなく、パソコン[?]やタブレット[?]などで読める「電子書籍[?](でんししょせき)」が広まっています。公共(こうきょう)図書館でも、電子書籍をかしだす「電子図書館[?]」のサービスをおこなっているところもあります。
いつも使っている図書館で「電子図書館」のサービスをおこなっているかどうかは、図書館のホームページでかくにんできます。
電子図書館は、インターネット[?]を通していつでも、どこでも本をかりたり返したりすることができるのでべんりです。
ただし、紙の本とちがって、電子図書館のサービスが終了(しゅうりょう)してしまうと電子書籍を読めなくなってしまうことがあります。
本に書かれていることを、短い言葉であらわしたもの。たとえば、米の作り方について書かれた本なら、米、稲(いね)、水田(すいでん)、などが件名になる。
決められたルールにしたがって、たくさんのものをグループに分けること。日本では、多くの図書館が、「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)」というルールで本を分類(ぶんるい)している。
個人用(こじんよう)の小型(こがた)のコンピューター。「パーソナルコンピューター」を短く言いかえた言葉。
本ぐらいの大きさで、板の形をしているコンピューター。画面にタッチして操作(そうさ)する。
パソコンのように使うことができる、けいたい電話のこと。インターネットにつなげて、ウェブサイトを見たりすることができる。
コンピュータなどが、インターネットにつながっていること。
【目録(モクロク)】
図書館にある本一つ一つについてのじょうほうが、整理されて記録(きろく)されているもの。目録(もくろく)を使うと、本の名前や書いた人の名前などから本をさがすことができる。コンピューターを使って検索(けんさく)する目録を、「OPAC(オパック、オーパック)」という。
インターネット上で、ひとまとまりのじょうほうがおかれている場所のこと。「ウェブサイト」とも言う。
インターネットを使って、電子書籍(でんししょせき)のかし出しなどを行う図書館。
世界中の、あらゆるコンピュータ(パソコンやタブレット、スマートフォンなど)をむすびつける仕組みのこと。この仕組みを使って、調べものをすることができる。
紙ではなく、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで読む本のこと。