本で調べる東京名所 永田町・霞が関編
帝都公園物語
樫原辰郎 著 幻戯書房 2017.8
この本では、日比谷公園、新宿御苑、明治神宮といった、現代でも都会のオアシスとして人々に親しまれている都市公園がどのように作られたのかを知ることができます。
読み進めるうちに、公園の歴史が日本の近代化の歴史と深く関わっていることを実感できるでしょう。
明治・大正時代に、日本をより強く、豊かにしようと努力した人々のエピソードが豊富に盛り込まれていて、活気ある歴史ドラマを観るような気持ちで楽しめます。
日比谷公園については、「日比谷公園の誕生」という章で、困難な事業であった公園の設計をまとめ上げた本多静六[?]の人柄と共に紹介されています。
本多静六 日本の公園の父と称される林学者、造園家。国立公園の設置に尽力した。