旧第一生命館周辺
歴史
旧第一生命館(現:第一生命日比谷ファースト)の竣工は1938年(昭和13年)、その7年後の1945年(昭和20年)にGHQ(連合国最高司令官総司令部)に接収されました。 1952年(昭和27年)にサンフランシスコ講和条約の発効によりGHQが廃止される頃まで、ダグラス・マッカーサー、 マシュー・リッジウェイ、マーク・W・クラークという3人の総司令官が、6階の社長室を執務室として使用しました。 日本国憲法の原型となるGHQ草案が、この時期に作成されました。
現在のみどころ
マッカーサーら総司令官が使用した執務室は、現在マッカーサー記念室として保存されています。 もとは社長室だった執務室の壁はすべてアメリカ産の木でできており、床は寄木細工です。 この建物は、東京都選定歴史的建造物の一つで、シンプルで荘厳堅牢な姿が印象的です。 建物は通常一般公開されておらず、訪れても見られるのは外観のみですが、周囲の建物と並んだ品格のある景観が魅力です。 第一生命のウェブサイトでは、マッカーサー記念室バーチャルビューを公開しており、 360度好きな視点から見たり、胸像やレリーフを間近で見たりと、室内にいるかのような疑似体験ができます。
また、旧第一生命館と同じく接収された明治生命館が近くにあり、一般公開されています。マッカーサーも参加した会議が行われた会議室などを見学できます。 建物の外から中から、戦後日本の激動に思いをはせてみてはいかがですか?