本で調べる東京名所 上野
台東区史 通史編 1 下巻
台東区史編纂専門委員会 編 東京都台東区 2002.2
この本は、台東区の歴史を全6冊にわたってまとめたうちの2冊目(1の下巻)です。この巻では、江戸時代の初期から中期までを扱っています。
この本の特徴は、史料をもとに様々な事柄が具体的に書いてあるという点です。一見すると難しそうな本ですが、当時がどんなふうだったのか想像するのに役立ちます。
例えば、「第4章第5節 東叡山寛永寺の創建」では、東叡山寛永寺の懐事情や、寺内部のさまざまな役職などを知ることができます。
また、「第五章 明暦大火の被害と復興」では、上野広小路などの広小路が各地に拡充されるようになったきっかけである明暦の火災[?]の被害規模やその後にとられた防火対策について紹介しています。
まずは他の本や百科事典をもとに大枠をつかみ、「これって実際どうだったの?」と具体的に知りたくなったら、この本で調べてみるとよいでしょう。
明暦の大火 1657年(明暦3年)1月におこった江戸時代最大の火事。