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不忍池彰義隊の墓

不忍池ものがたり : 江戸から東京へ

鈴木健一 著 岩波書店 2018.10

『不忍池ものがたり : 江戸から東京へ』表紙

江戸時代の文学や名所などを研究する著者が、上野恩賜公園のなかにある不忍池を、江戸から現代まで、文化からたどった本です。
ハスの名所としての不忍池の周辺には料理茶屋が立ち並んでいたことや、明治時代の欧化政策の一環として池畔で博覧会や競馬が行われたことなどが、当時の刊行物の挿絵や浮世絵などを多く用いて、生き生きと説明されています。
また、江戸時代に詠まれた俳諧、川柳や森鴎外『雁』など、不忍池の登場する作品が幅広くにとりあげられています。著者の解説によって、不忍池が各時代の人々にとってどのような存在だったのかを感じ取ることができます。
第3章「戊辰戦争と激戦地」では、戊辰戦争の一環である上野戦争と、そこで戦って敗れた彰義隊について、人々がどのように受け止めたかを知ることができます。上野戦争を本能寺の変に見立てた浮世絵や、戦後に描かれた漫画作品が紹介されています。

 

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