科学の魅力を伝える「科学道100冊」

【2019-134】

2019年9月26日、国立研究開発法人理化学研究所(理研)及び株式会社編集工学研究所は、書籍を通じて科学者の生き方や考え方、科学の面白さや素晴らしさを届けるプロジェクト「科学道100冊」の2019年度版となる「科学道100冊2019」を発表した。

2017年2月、両研究所による組織「科学道100冊委員会」は、科学者の思考プロセスを6つのステージで取り出し、それぞれのステージに沿った書籍100冊を「科学道100冊」として発表した。さらに同年9月には、幼児から中学生向けの「科学道100冊ジュニア」を発表し、「科学道100冊」とともに全国の書店・図書館・教育機関で広く展開された。

同委員会は、中学生・高校生を中心とした幅広い層に科学の魅力をより多面的かつ継続的に伝えるべく、この「科学道100冊」を2019年から毎年の企画とした。

「科学道100冊2019」は、理研の全職員を対象に「大人になる前に出会ってほしい科学道の本」を募り、集まった約300冊の候補の中から、両組織で構成する選書委員会によって選ばれた。今が旬の科学トピック等を扱う「テーマ本」50冊、時代をこえて読み継ぎたい「科学道クラシックス」50冊からなり、このうち「テーマ本」は、"元素ハンター"(17冊)、"美しき数学"(15冊)、"科学する女性"(18冊)の3つに分かれている。100冊のラインナップは、ブックレットのほか、特設サイトから閲覧・ダウンロードできる。

「科学道100冊2019」は、図書館・教育機関・各種団体を対象に、ポスターやPOP等の書棚ツール一式とブックレットを無償で提供している。今後、要望のある全国の公共図書館、学校(中学校・高等学校)を中心に、一部の大型書店でも展開が予定されている。

Ref:

(2019.11.26 update)