文部科学省、「教育の情報化に関する手引」(令和元年12月)を公開

【2020-008】

2019年12月19日、文部科学省は、学習指導要領の改訂に対応した「教育の情報化に関する手引」(令和元年12月)(以下、「手引」という)を作成したと発表した。

平成29・30年度改定学習指導要領では、「情報活用能力」を学習の基盤となる資質・能力と位置付け、教科等横断的にその育成を図るとともに、その育成のために必要なICT環境を整え、それらを適切に活用した学習活動の充実を図ることとしている。そのため、文部科学省では、新学習指導要領の下で教育の情報化が一層進展するよう、学校・教育委員会が実際に取組を行う際に参考となる「手引」を作成したとしている。

今回の「手引」では、現行の内容の改訂・充実に加え、「プログラミング教育」「デジタル教科書」「遠隔教育」「先端技術」「健康面への配慮」などの新規事項も追加された。

各章の構成は以下のとおり。

第1章 社会的背景の変化と教育の情報化
第2章 情報活用能力の育成
第3章 プログラミング教育の推進
第4章 教科等の指導におけるICTの活用
第5章 校務の情報化の推進
第6章 教師に求められるICT活用指導力等の向上
第7章 学校におけるICT環境整備
第8章 学校及びその設置者等における教育の情報化に関する推進体制
※各章において特別支援教育における教育の情報化について記載がある。

この「手引」では、社会の在り方が現在とは劇的に変わる「Society5.0」時代の到来のなかで、これからの学びにとって「ICT環境は鉛筆やノート等の文房具と同様に教育現場において不可欠なものとなっている」とも述べている。なお、文部科学省は、本手引は新学習指導要領の実施時期を見据え、令和元年12月時点で公表するものだが、今後示される環境整備関連予算の具体的な方向性等を踏まえた追補版を、令和元年度末を目途に改めて公表する予定であるとしている。

Ref:

(2020.01.27 update)